日本酒 酒徒礼讃 新潟県新潟市 越後鶴亀・・・米の旨味を隠し味として使っているかのよう・・

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越後鶴亀。酒盃は、桃山期美濃「繪志野幾何文四方酒盃」。稲架(はざ)もしくは稲木(いなき)に掛けられ天日干しされた米を脱穀する。ほんのりした夕日が降りそそぐ秋のひとコマ。遠野地域は天日干しがよく見られる。また、その風景が良く似合う。

越後鶴亀。「峰乃白梅」と同じくらい美味い。濃厚な味という点ではこちらが上だろう。淡麗な「峰乃白梅」か濃厚な「越後鶴亀」。酒屋でどちらを買うか、いつも悩んでしまう。

爽やかな米が発酵した香り。口に含むとむせるような強い酸味。それからわずかな旨味がそっと花開く。舌の上で転がすと酸味が増し、徐々に飲み込むと濃厚な旨味が現れ、喉おくから口中に広がる。と、それも束の間、やや弱い苦味を残し酒が終わる。苦味を感じさせることで後を引かないキレがある。米の旨味を隠し味として使っているかのような酒。それが、米の旨さを際立たせている。素晴らしい!!。

酸味は高知の「司牡丹」を思い出させるほど強い。「司牡丹」は5年ほど飲んでなく味を忘れている可能性があるけど。

新潟県新潟市西蒲区竹野町2575-2番地 

㈱越後鶴亀  純米酒 越後鶴亀