洋酒 酒徒礼讃 鹿児島 マルス ウイスキー 3&7・・純日本的味覚の大麦・玉蜀黍の蒸留酒かな?

マルス ウイスキー 3&7 MARS WHISKY Three And Seven レコードを聴きながら、飲み「ハッ」と気が付くとこの写真のような状態の時がたびたび・・。あぶない、あぶない。だらしない。でも、酒徒とはそんなもの。

氷点下、日曜の静謐な夜。部屋の外は満天の星空。シリアスな音楽でこの夜を締めくくろう。1944年初演、大戦前の不安と緊張感漂うバルトークの「管弦楽のための協奏曲 Sz.116」(フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団)。

バルトークを聴くころには十分、出来上がっていた。曲を聴きながらーー21世紀に入りますます混迷の度合いを深める世界を俯瞰するーーなどど、大袈裟なことを考えて、忘却の彼方に突入。それから我に返ると、テーブルは写真の有様で、レコードのB面の内周を果てしなくトレースする空しい音が聴こえる。

スモーキーフレーバー(薪の残り香)、苦味、甘味、酸味、各味が混然とした奥行きのある立体的な味。いずれの味も味わえるが、どれをとっても鮮烈さには欠ける。やや、控え目。もやもやした味ではないが、淡い水墨画的な薄さがある。日本酒のさっぱりとした「軽み」よりは重く、ウィスキーの奥行きのある立体的な重い味まで届かない。丁度、その中間的な「濃さ」。従って、咽(むせ)ることなく飲みやすい。和洋折衷、中途半端な良さがある。正に、日本のウィスキーのリファレンス。これに比べるとニッカは濃く、サントリーはやや薄い気がする。

瓶ウラのラベルに・・山麓に広がる緑深い森の滴を想わせるような、ホワイトオーク樽香をきかせたウッディな香りと味わいを、手軽にお楽しみください・・とある。大麦(モルト)と玉蜀黍(トウモロコシ)のブレンド。

製造者 本坊酒造㈱ MW 鹿児島県鹿児島市南栄3丁目27番地(本社) MARS WHISKY    Three And Seven 3&7ウイスキー。1500円ほど。

製造は、中央アルプス。