オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2420・・開発者の姿勢が透けて見える(聴こえる)。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2420・・開発者の姿勢が透けて見える(聴こえる)。

アキュフェーズ。プレシジョン・ステレオ・コントロール・センター・C-2420。中古品45万円(売れました)。2012年11月発売。発売時価格72万円ほど。「堀田(係長)さんが(かつて開発)担当した機種ですね。(比べて聴くと)音はくもり、ダイナミクス(帯域の広さ)は、C-3900には敵わない。しかし、(聴き手の)気を引くような、あざとい(といったような)キャラクターづけで売り出そうとしていない。まっとうな音、まとまった音です」というのが試聴した店主の評。評価は、C-3900とA-75を③として。あくまで聴感上の比較。同社のA級パワーアンプ・A-35も中古、27万円であり(一台売れましたがもう一台あり)。そのうち、発売時価格270万円のB&W シグネチャー・ダイアモンド(Signature Diamond)が中古で入ってくる予定。C-2420とA-35との組み合わせはおススメ品となりそう。

四月の試聴会のプレゼンテーター・堀田係長のアキュ移籍(?)第一作。

帯域の広さ②、解像力①、音の背景の静けさ③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)②、中間表現(膨らまず、こもらず)④、低域表現(締まり)②、コントラスト③、制動力(歪みがない感じ)②、透明感②、繊細性①、質感・密度③、音の輪郭 やや丸い。音の出足、やや遅い。音の鮮度 極、特、上、並の評価で上。デザイン③。特長、音が歪まない。安定感。難点、最低域の締まり感、楽器、声の色、艶が落ちる。適正、中音の濃さからボーカル。寸評、僕が使っているC-290Vよりいいかもしれないと思いつつ聴いた。3900に比べ全体的な解像度、繊細性は落ちる。しかし、安定感のある構造の強固な音色は見事。以前、佐々木信幸さんが修理に出し修理から戻ってきたC-2810を聴いた時に感じた「ボーカル帯域、つまり中音の濃さ」、それをC-2420にも感じた。その印象は、当然、C-2810もC-3900と聴き比べた時の印象。翻(ひるがえ)って、今回の試聴でやはり、C-3900の中音の表現が今一つ『薄い』ことを確信、ヤバい!(カッコイイという意味ではありません)。

イメージとしてこの上にCDプレイヤーが載る。そのうち、スピーカー、Signature Diamondを繋いで聴きたい。

ついでに、パワーアンプをA-35にして比較。評価は、C-3900とA-75を③として。あくまで聴感上で。帯域の広さ①、解像力①、音の背景の静けさ②、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)①、中間表現(膨らまず、こもらず)③、低域表現(締まり)①、コントラスト②、制動力(歪みがない感じ)②、透明感②、繊細性①、質感・密度①(中音はいい)、音の輪郭 丸い。音の出足、鈍い。音の鮮度 極、特、上、並の評価で並以下。デザイン③。特長、全体的に落ち着いた印象になるが、どこかの帯域。表現を強調しようという感じはない。難点、高域は我慢できるとして最低域が緩すぎ、くもり、歪む。適正、チェロの独奏。最低域、高域の性能は良くないが、中音の音の分離、質感がいい。その事からチェロを聴いたら良かった。繊細性はないけど。寸評、力がないので迫力に欠けるのは変えようのない事実。C-3900とA-75との組み合わせと比較して、「敵(かな)わない」とバッサリ切り捨てるのか?、はたまた、僕のように「いい点を探し出し」聴くのか?、その人それぞれ。ただ、オーディオを生涯の趣味としたいとき、プリ・C-2420とパワーアンプ・A-35を合わせ72万。できれば、この辺からスタートしたい。