オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2300 その③・・試聴を重ねると…。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2300 その③・・試聴を重ねると…。

アキュフェーズ・プレシジョン・ステレオ・コントロール・センター C-2300。定価80万円ほど。同社のC-3900と同C-2900との比較試聴。アキュフェーズの新製品発売に際しての姿勢。同社営業によると「最新機種が常に最高の音質…」と。比較するとまさにその言葉の正鵠(せいこく)を射抜いた製品、C-2300。

アキュフェーズ・2900。面構えは似ていても三者三様の音調。

アイキャッチ画像。竹内まりやさん(注)のCD、「REQUEST」からEKIでの比較試聴。2300、「三分の一ほどラックス(マン)が入ったような音質(どんな感じに聴こえるか聞き忘れました。おそらく、程良い柔らさと音の分離感だと思います)。(音楽が自分には)こう鳴って欲しいとおもうような音質」と店主。少々、声が荒れた感じ、薄い感じにも聴こえるが、ここを改善するのがトーン・コントロールの真骨頂だろう。ただ、コントロールしない平坦でナチュナルな音質は捨てがたい。僕なら、トーン・コントロールは使わない。3900、「あれ~、どうしちゃったの!、まりやさん?」。そんなにヒステリックに声を甲高く歌わなくてもいいのに。それと力が入り過ぎ。EKIの曲想からしてしっとりしっかり歌い上げて欲しい。王者の風格を見せよう(聴かせよう)として張り切りすぎちゃったね3900(笑)。ドンシャリに聴こえる。音楽の背景が静か、広帯域などといったオーディオ的諸性能は別格。声、ボーカルつまり中間帯域の薄さが我慢でき、「スッキリ、ハッキリ、クッキリ」の音質が好きな方はどうぞ。2900、ちょっと、音が3900よりピンボケになる、3900より性能は落ちても人の声、ボーカルに濃さを求める方、すなわち、中間帯域の濃さを密度感を重要視する方には2900。僕の好み2900。

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今回使用したCDは、リマスター版。僕、「REQUEST」、アルバムが出た時に購入したCDを三十数年来聴いている。このリマスター版は作為に満ち溢れ聴いていて辛(ツラ)い。一般的にリマスター版は、年老いた人を無理やり若作りさせた`品が無い‘音質に聴こえる。

2023/8/23(注)竹内まりやさんのお名前を間違えていました。「まりあ」でなく「まりや」でした。

2300。スピーカーのペルソナとの相性が良かった。「現代の音」とはこのようにコントロールされた音だと思う。思いがけない収穫。次回、じっくり聴きたい。

ペルソナ(Persona B)。低域が弱い。中間帯域から上は、「ハッキリ、スッキリ、クッキリ」して構造の強固なしっかりした音がでる。が、低域の腰が定まらない感じに聴こえるのが、残念な気がしていた。ものは試しにと店主が、2300でコントロールすると腰がシッカリした音に。「ハッキリ、スッキリ、クッキリ」感を残しながら、B&Wより柔らかく、刺激の少ない音質に変化。少ない試聴時間だったが「スッキリ感」はB&Wより上。