オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ギター・益田正洋・・マッテオ・カルカッシの25のエチュード 作品60。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ギター・益田正洋・・マッテオ・カルカッシの25のエチュード 作品60。

2023年8月8日。岩手県民会館中ホール。「村治佳織さんのギターリサイタル」。最前列中央で聴いた僕は違和感を感じた。「あれっ?、ギターの音ってこんなに痩せて、力なく、浸透しない音だったかなぁ?。そんなことないだろう!」。フォーク全盛時代の名残とギター購入のしやすさ、放課後の教室で一人練習する学生、学校の文化祭(いま、文化祭というのかな?)の演奏会など昭和世代にとって耳に触れた機会の多い楽器、ギター。もっとも身近な弦楽器。自宅に戻った僕。夜11時だったが、益田正洋さんのCDを聴いた。

クラッシック・ギターの音。今度、このスピーカー(SP)・チャリオで聴いてみたい。

感銘度・④。 帯域の広さ・④、解像度・⑤、音の背景の静けさ・④、高域表現・④ 中間表現・⑤、低域表現・④、コントラスト・④、音像定位(楽器、人物の位置がハッキリしているか)③、空間表現 SPの間、まん中に音が弦楽器の音が、浮かび上がる。音の鮮度・極。 寸評、クラシック・ギターの音は、豊穣で新鮮。しっかりと弦を抑え引き締められた力感。音の一音一音の粒子が聴きとれるハッキリとした鮮度、生々しさに魅力がある。その要求を満たす録音だ。聴き手にさざ波のように打ち寄せる浸透感がやすらぎ、うるおいを感じさせる益田さんの演奏。これが、クラシック・ギターの音。コンサートに行って、一番前の席で聴こえるギターの音色は本来このような音だろう。自宅でこのCDを聴いて安心(?)。コンサートでの不満を払拭、オーディオに大枚をはたいてよかったとしみじみ思う!。

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「細川さん(ベースマン店主)、8日にギター・リサイタルを聴きに行ったのですが、ギターの音がさもしいのです。そのうえ、音が二つの場所から聴こえてきたのです。演奏者の前に、小さなマイクがあったみたいですが、PA(注)というのか、まあ、拡声器を使っていたみたいですが…。そのためでしょうか?」。「ギターの音は広い会場では遠くまで響きません。奥まで伝わりません。そのため、PAを使うのです」。セッティングは、音を遠くまで聴こえるようにするのが最大の目標でその事を重視する。楽器本来の音を(聴き手に)届けることは二の次になってしまうという。ジャズの演奏。ベースはPAを使う。理由は「ベースの音は、どうしてもピアノ、ドラムスに負けてしまうためです」と店主は悲しそうに言う。

PAに関する話題 アキュフェーズの営業の小串さんが入社した時、ジャズの生演奏が入社社員の歓迎会で開かれた。その時、同社の渋谷清さんがPAのセッティングを担当した。「(まさに)楽器から音が出てくる感じでした」とその時の感動を語ってました。7,8年ほど前に聞いた話です…。

(注)「PA」とは、インターネットで調べたら「Public Address(パブリック・アドレス)」を略したもので、マイクやアンプ、ミキサー、スピーカーなどの複数の音響機器群を指した言葉だそうです。単一機器をさすものではないみたいです。