オーディオ・ベースマン見たり聴いたり シゲティの演奏 その①・・全身全霊を込め…。
- 2024.02.29
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ウィキペディア(Wikipedia)から引用させていただくと、ヨーゼフ・シゲティ(Joseph Szigeti, 1892年9月5日[1] – 1973年2月19日[2])は、ハンガリー出身のヴァイオリン奏者。アイキャッチ画像のレコード。このレコードの紹介、ヤフー・オークションで譲って下さった出品者の南光太郎さんの出品時の解説が素晴らしいのでご本人様の許可の下引用させていただきます。
名手シゲティのLP初期の米Columbiaへの一連の録音から、LP初期のバッハ無伴奏作品であるソナタ第3番(表記は全6曲の通し番号として第5番となっています。)とヴァイオリン協奏曲第1番です。ご存じのようにシゲティは晩年に全6曲を米Vanguadに残してくれますが、それ以前に自分のスタイルにマッチしている曲をピックアップして録音しています。パルティータの3曲はソナタとは異なり、3曲それぞれが自由な形式を持って書かれており、そのため器楽的な効果を狙ったものも多く、たとえば第3番などは、シュナイダーやカントロフなど他の奏者でも優れた演奏があります。それに対して、ソナタは形式が定まっており、3曲ともはじめに主題の提示があり、中心となるフーガ、それに続く緩徐楽章、終曲となっています。特に緩徐楽章、2番のアンダンテ、本3番のラルゴ(アダージョ)に関しては、やはりシゲティの右に出るものはほとんどありません。2番のアンダンテについては、シゲティのように全身全霊を込めて弾き込んでいる演奏はないと、かの濱田滋郎先生も高く評価されておられました。近現代曲も初期米Columbiaで聴くシゲティも格別ですが、やはりバッハは至高の極です。
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1940年4月13日のバルトークとシゲティによるソナタ・リサイタル。CD11枚組のヨゼフ・シゲティ・ヴァンガード・コレクションの解説を引用すると、「このリサイタルは、エリザベス・スプレイグ・クーリッジ。フェスティヴァルの後援で米国議会図書館で行われた。同図書館音楽部長ハロルド・スピヴァック氏の先見の明のおかげで当日のリサイタルはアセテート盤に録音の上、保管された。全盛期のシゲティの演奏はもとより、ベラ・バルトークが20世紀最高のピアニストの一人であると確信させる二人の演奏である」とある。
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