オーディオ・ベースマン見たり聴いたり レコードスタビライザー・二機種・・装着するかどうかは好みの問題。
- 2024.02.12
- オーディオ
トーレンス(THORENS)のレコードスタビライザーとサエク(SAEC)のレコードスタビライザー・SRS-9。いわゆる、音質の向上を目指すオーディオ・アクセサリーというもの。「音が良くなる」といった曖昧な評価でなくその利点と欠点はどのようなものか?。評価はスタビライザーを付けない状態のレコード再生を③として。試聴に使ったレコードは、ジャン=ジョエル・バルビエ(Jean-Joel Barbier)のエリック・サティのピアノ作品集。使用ピアノはベヒシュタイン(Bechstein)。
SRS-9。帯域の広さ・①、解像力・②、音の背景の静けさ・④、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・①、中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・②、低域表現(締まり)・④、コントラスト・⑤、制動力(歪みがない感じ)・⑤、透明感・④、繊細性・②、質感・密度・④(密度で)、音の輪郭・シャープ。音の出足・早くなるというより「ハッキリ」する。音の鮮度・並(極、特=スタビ無し、上、並の評価で)、デザイン・④、音楽の感銘度・②。特長、硬質で透明感タップリなコントラストの高い音。明確な「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」感を得られる。難点、帯域が狭く、音が詰まった感じになる。伸びやかさがない。高域、低域ともに`響かない‘。適性、硬質感の強いスタビライザー。このスタビが合う音楽というより、レコードの音をとにかく「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」させたい、もしくは、「ガッチリ」させて聴きたい時。寸評、楽器の自然な音より「歪みなく、引き締まった」音質を優先している。楽器の放つ響きを犠牲にしてまでも純度の高い透明感を求められる。澄み切った空間に明確、明瞭な音が流れる、リズムを刻む音質に陶酔感を感じる方に…。
トーレンス(THORENS)。帯域の広さ・②、解像力・②、音の背景の静けさ・③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・②、中間表現(膨らまず、こもらず)・④、低域表現(締まり)・④、コントラスト・④、制動力(歪みがない感じ)・⑤、透明感・③、繊細性・③、質感・密度・④(密度で)、音の輪郭・少し太い。音の出足・力強い。音の鮮度・上(極、特=スタビ無し、上、並の評価で)、デザイン・⑤、音楽の感銘度・③。特長、音の輪郭が太くなる。音の歪みが少なくなり、締まりが利いて「クッキリ」した音。特に中間帯域で効果を発揮。難点、帯域が狭くなる。高域と低域の伸び、響きが後退。適性、音を「濃く」したければ全てのジャンル。寸評、サエクと違い硬質感、透明感は感じられない。サエクほど劇的な音質に対する影響は得られない。音質を支配しない。レコードの音が「淡く」聴こえ、もう少し「濃くしたい」時に使いたい。サエクより`響き‘は残る。
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この二つのオーディオ・アクセサリー。装着すると実際の楽器の音とは違う、いわゆるオーディオ的な音になる。そういった効果が期待できる。オーディオ的な音とは「個人の好み、趣向によって取捨選択された音」として使っている。オーディオ・アクセサリー、数が多く、その効果は千差万別。そして、限りなく耳に入ってくる氾濫する製品情報で試聴前から迷い、妄想が始まる。「音質の違いが判る」という事はあまり重要な事でなく、自分はどのような音楽を聴くのか、好きなのか、いかなる音質が好みなのかしっかりと理解しておく必要がある。そうしないと、アクセサリーの迷宮に迷い込む。音楽を聴くのか、オーディオ機器を聴くのか、アクセサリーを聴くのか、訳が分からなくなってしまうとヤバイ!。
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