オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリヴァの電源ケーブル AC-2.0 TripleC・・スッキリ、ハッキリ、クッキリと新鮮だ

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アコースティック・リヴァイブ AC-2.0 TripleC 定価18.000円。細身のケーブルはやや頼りなく見える。柔らかく、軽量なので接続に苦労しない。友人がNVSのケーブルを繋ぐとき、硬すぎて曲がらず、仕方なく、アンプを移動させたとか。

高解像度、高レスポンス(音の立ち上がりが早い)、軽い音調が特長の爽快感に富むケーブルだ。

くすみ、曇りのないSN比の良さ。適度に締まりを利かせ、中低域から中高域までの解像力が高い。左右への音の分離も良く、明確、明瞭な音の輪郭を表現し、硬質感がない。ただ、倍音成分(響き)を抑制しているためか、音の密度はやや薄い感じ。また、低域のボリューム感、量感といったものも不足している。濃厚さに欠けるため音がまとわりつく感じ、また、産毛を撫でるような気持ち良さもない。低中域のダンピング特性に優れ、ジャズ、フュージョン、ロックといった明快さ聴かせる音楽向きに思える。が、スッキリ、ハッキリ、クッキリしたコントラストの高い音は、新鮮味に溢れ、それが、交響曲、弦楽曲といった分野の再生に躍動感を与える。意外に音楽の再生ジャンルは選ばない。倍音(響き)表現に優れたアキュフェーズのAPL-1とは正反対の性格だ。APL-1が情報量が多すぎるとお考えの方にお勧め。

2018年 3月17日(土)と18日(日)にソナス・ファベールの「アマティ(Amati Tradition」の試聴会が開催されます。お問合せは店主に。