オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ワルツ・フォー・デビイ・・懲りずに四種のCDを聴き比べ。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ワルツ・フォー・デビイ・・懲りずに四種のCDを聴き比べ。

ビル・エヴァンス・トリオの「ワルツ・フォー・デビイ」。「また、これ?。飽きずに良く聴くね、と言われそう」と苦笑いしながら店主。店にあるCD四種を比較試聴。その内訳は、初めてCD化されたときのVDJ-1536(アイキャッチ画像左)、レコードOJC盤のCD版(アイキャッチ画像右)、2011年に発売された`The Complete Village Vanguard Recording 1961・UCCO-4063/5、エソテリックのSACD(アイキャッチ画像センター)。この四種どのように聴こえるのか?。音質評価はVDJ-1536を③として。評価、左からOJC盤、 Complete盤、SACDの順で。CDプレイヤーは、DP-770を使用。

`The Complete Village Vanguard Recording 1961。二枚組。これは裏の写真。アマゾンで売っている。これを買うのが無難。ただ、曲順が違う。

感銘度・② ③ ー①。 帯域の広さ・③ ③ ③、解像度・③ ③ ③、音の背景の静けさ・① ② ②、高域表現・① ② ② 中間表現・② ③ ②、低域表現・② ③ ②、コントラスト・① ③ ②、音像定位(楽器、人物の位置がハッキリしているか)① ② ②、空間表現 VDJ-1536に比べ、三種とも左右のスピーカー(SP)に音が張り付く感じ。音の鮮度・① ② ②。 寸評VDJ-1536は「音が太く、がっちりした音像。ちょっと、SP間にまとまり過ぎかなとも思う。でも、右のSPからピアノ、左のSPからベース、真ん中より左、SPよりにドラム。楽器の位置がしっかり浮き出る定位感の良さ。三人の演奏バランスがいい。楽器の音がよく伸び、音がSPに張り付かない。音の鮮度は高い。OJC盤VDJ-1536盤より音が柔らかい感じ。でも、ベースとドラムが一緒、左のSPの位置から聴こえ、右のSPからはピアノの音。音楽の背景はくもり、楽器の音色が落ちる。シンバルの音は鍋の蓋。 Complete盤・おそらくこの盤、2003年頃にマスターテープを使用してデジタルにマスタリングされたものと思われる。テープの劣化のせいか、音が少々、古い感じがする。SPに音が張り付く、VDJ-1536盤より伸びやかさに欠けるが、この音質、演奏なら大丈夫だと思う。SACD盤・ピアノ、ベース、ドラムの音がやたらでかい。とにかくでかい。まるで、出来の悪いビル・エヴァンス・トリオのコピーバンドが、やっとこさライブハウスに出演できたので、張り切り、ここぞとばかりに楽器をがなり立てている…そんな感じの演奏に聴こえる。各自バラバラの演奏。三人ともどっかにぶっ飛んでいっちゃってる。大丈夫かなぁ。心配。でも、聴いていて笑える。笑いは取れる。

「ワルツ・フォー・デビイ」。色々な情報処理技術の音源で出ている。それらの技術で作られた音源、一番はじめのデジタル録音のCD・44.1kHz/16bit・VDJ-1536の楽器の質感、演奏に敵わなかったらどうしよう?。パッケージソフト(CDなど)だったら、ゴミ箱に向かって投げる。ダウンロードなどした音源は、デリート(消去)キーを`ポチッ‘とすればいいだけか。

四種のCD、いつでもベースマンで聴けます。

右、今、VDJ-1536盤はオークションで結構高額。complete盤と同じぐらいの価格。