オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アナログ録音 VS デジタル録音・・それぞれの長所、短所を踏まえながら聴きたい、楽しみたい。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アナログ録音 VS デジタル録音・・それぞれの長所、短所を踏まえながら聴きたい、楽しみたい。

「私、この店を創(はじ)めるまでは、レコード(アナログ録音)よりCD(デジタル録音)の方が音が良いと思ってましたよ」と店主。そもそもアナログ録音とデジタル録音はどのようなものだろうか?。その長所、短所はどこにあるのだろうか?。今の流行りの言葉、「向き合う」 ー都合よく、軽く、使いやすい言葉ー といったどこまで本気なのかわからない曖昧な態度でなく具体的に考えてみたい。

僕、デジタル技術の恩恵を受け便利な生活を送っている。そのため、「デジタル録音」は「アナログ録音」に比べ非常に「情報が多く記録されている」と思っていた。そうでありながら、デジタル録音のCDよりアナログ録音のレコードの方が、なぜ、聴き手に訴えかける人の声や楽器の音が聴こえるのか理由が判らなかった。インターネットで調べたら答えがでてきた。「アナログの方が情報量が多い」から。

今の技術では針先でレコードの溝に記録された音は全て拾えてない。伸びしろはある。

その情報量の差をどう説明すればいいのだろう。ネットで調べると判りやすい説明として「アナログとは、連続的に変化するデータを目に見える量で表したもの。たとえば、アナログ時計の秒針」とあり、「デジタルとは、連続的なデータを段階的に切り取り数値や記号で表したもの。たとえば、デジタル時計」とある。アナログの一秒は、秒針が、一秒、ひと目盛り進む動き、過程も見る事ができる。それに比べデジタルの一秒は数字の1と2でしか表示されなく味気ない。たとえを変えよう。1mの波形、`~´これね。アナログは一本の曲線として連続的につながり変化する滑らかな1mの波形として表すが、デジタルは、波形を段階的に一部切り取り数値、記号化するため、大まかに言って点をつなげた`角ばったギザギザの波形の線´となる。

滑らかな波形とギザギザの波形。音楽がどのように聴こえるかというとアナログ録音は長所として、きめ細かく温(ぬく)もりのある木質、金属の響き、それらの倍音がもたらす立体感、総じてさざ波のように空気を伝わる音の繋がりに切れ目ない記録。それは、ハーモニーが複雑に交じり合うため、人肌のきめ細かく柔らかい太い音が得られる。短所は、レコード盤質、カートリッジ、ターンテーブル性能など音質に不安定な影響を与える部分が多く、曇った音の背景、歪みといった問題を抱える」。デジタル録音は長所として、数値、記号で記録されているため、中途半端な要素が少なく、音の背景はスッキリとし、一音、一音がハッキリした、音がぼやけない正確で歪みの少ない明快な硬質的な音の表現。短所として、途切れ途切れに音を記録するから、連続的な音、空気を伝わる自然な音の表現は苦手。どこか、音が抜け落ちている、省略された音の印象になる。色々な音が複雑に交じり合わないため、音が細い」。このような違いがあるのではないだろうか?。どちらも良い点、悪い点がある。これからは、アナログ録音、デジタル録音の長所、短所を意識しながら、音楽を楽しんで行きたい。

ハイレゾリューション。ハイレゾに関しても触れておきます。「音が良い」と宣伝されるハイレゾ。これ、あくまでもCDの44.1kHz/16bitに対して「音が良い」という事です。`アナログ録音より優れている´とはどのメーカーのホームページを見ても書いてありません。僕、勘違いしていままで、ハイレゾはレコードより音が良いと紹介していると思ってました。あくまで、CDの44.1kHz/16bitに比べ「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力」が段違い(ソニー)。DENONは「ハイレゾとは、ハイレゾリューション オーディオ(High-Resolution Audeio)のこと。Resolutionとは解像度ですから、つまり高解像度な音源という意味になります。では、何と比較して高解像度なのでしょうか。それはずばり「CD」に比べて高解像度な音源ということです」と紹介。こういう事でした。ああ、勘違い。

こういった事から、デジタル録音をアナログ録音の記録が可能なレコードに記録することは、途切れ途切れの音をレコードに封じ込めているだけ。ですから、個人的には再生機器に由来する音のくもり、歪みも加わり、あまり環境の良くない音源だと思います。