オーディオ・ベースマン見たり聴いたり トライオード試聴会 その②・・ウケ狙い!?。
- 2025.04.23
- CD レコード

トライオード試聴会。トライオード社長、山﨑順一氏の持参したレコード。縦に並べられていた。蒸気機関車(🚂)のレコード・ジャケット裏になにやら色とりどりなジャケットの一部が見えていた。「どんなレコードかな?」と思い断りを入れジャケットを手に取ってみた。ジャケットの女性は、故・岡田有希子さんだった。普段聴くことが無い色々な曲、音を聴くことができるのも試聴会の楽しみの一つだ。
試聴会。試聴会終了後、真空管アンプのイメージを打ち破った音質に言葉が出ない。終っても席をすぐに立つ人は居なかった。「愕然(がくぜん)とし、唖然(あぜん)となり、茫然自失(ぼうぜんじしつ)を通り越し、慄然(りつぜん)となったのだろう」。その要因は二つある。それはアンプの音質がもたらしたもの。もう一つは、山﨑社長がセレクトしたディスクによるもの。一般的に高音質を謳われ試聴会でよく採用される有名音源ではなく、社長自身が聴いて高音質と判断した音源を試聴会で再生したためだろう。普段聴きなれない音源。ダウンロードしてCDに焼いた(いまこの表現をつかうのかな?)音源もあった。高音質であり、かつ音楽性の高いディスク。「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」しているがかなり退屈な音楽も掛けた。「次はどんな曲を掛けるのか?、聴かせてくれるのか?」といったワクワク感、ドキドキ感、期待感が試聴の場を支配していた。アンプの音質も含め「試聴会が終って欲しくない」という気持ちが参加者にあったと思う。それが、試聴会終了後、すぐに席を立たなかった理由なのかもしれない。
「B&W(の音)は、音楽と格闘する(かのように聴こえる)。今日はリラックスして(聴いて)下さい」と山﨑社長。そういわれればB&Wの音はそうかもしれない。そして、EVOLUTIONシリーズは「従来のトライオード製品では無しえない、到達しえない表現を可能とした」とも。B&Wからは音楽と格闘するような音は聴こえなかった。B&Wとトライオードの音が自然に融合していた。僕は、逆にビックリしてリラックスできなかった。他の参加者も同じ感想を持ったと思う。
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僕、「社長。失礼ですが、岡田有希子さんのレコード。ジャケットがいいからというウケ狙いではありませんよね?。これまで東京インターナショナル・オーディオショウで何度か社長の試聴会に参加して音源を聴いています。それから判断すると音質的にも十分でないと持ち歩かないと思うのですが?」と質問した。「ええ、僕、岡田さんのファンだったのです。音も悪くありません。二、三年ほど前にでたレコードです」。あー、惜しい。聴きそびれた。
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