オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり アキュフェーズで聴く嶋護さんのCD その①
- 2016.09.08
- CD レコード
偶然にもアキュフェーズの新型セパレートCDプレーヤー、DP-950とDC-950を聴く機会に恵まれた。
聴いたCDは、ステレオ サウンド2013年秋号(No.192)嶋護さんの特集記事「デジタル時代の優秀録音ー知られざる必聴盤20選」中のトップバッターのマーラー:交響曲第1番 「巨人」(アバト指揮・シカゴ交響楽団)。
さらに、嬉しいことに、プリアンプがC-3850、パワーアンプがA-200、スピーカーがB&W802Dといった布陣で、一般の人には雑誌上でしかお目にかかれない面子。嶋護さんの20選のうち、1枚、1.500円程度で5枚購入しており、ベースマンのハイエンド装置で鑑賞できるのは至福のひと時となる。
第1楽章の冒頭からの弱い弦楽器の音に驚く。トラックが店の前の道路に駐車したかと耳を疑った。コントラバスの音なのかな?。地鳴りのような低音がどことなく漂ってくる。よく言えば、少し明るくなりなり始めたうっそうとした森林に漂う霞。悪く言えば、物の怪が這いつくばって迫りくるような重苦しい雰囲気。クラリネットが郭公の鳴き声を真似ると夜明けが近いような気がして、ほっとする。14分30秒ごろから、シンバルの音(おそらく)が突如、炸裂してビックリする。素人目(耳)にはこの辺りでレンジが広いことがわかるような気がする。オーケストラに奥行きは感じなく、全員が横一列に並んでいるかのごとき。かといって、各種楽器の音は丹念に拾われ、特に、管楽器は明確に聞こえる。ただ、僕の耳が悪いのか、スリバチの底で演奏したかのごとく、音が聴き手の方に飛んでこず、天井に向かって豪快に発散された。
解説にある通りのCDだとは思う。購入して後悔はない。
マーラー:交響曲 第1番「巨人」クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団(ドイツ・グラモフォン・ポリドールF35G50034) 入手ランクC ヤフーオークションで落札。ドイツ盤の1.000円程度の出品ありも、敢えて、日本盤を手に入れました。
試聴機器 アキュフェーズ プリアンプ C-3850 同パワーアンプ A-200 同CDプレーヤー DP-950 DC-950 同クリーン電源 PS-520 PS-1200V スピーカー B&W802D
ケーブル類 RCA、XLR、電源ケーブルともにアキュフェーズ。スピーカーケーブルは802Dの高域側にアクロリンク 6N-S1010Ⅱ 低域側にオヤイデの3万程度のケーブル。
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