オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり 脅威! 福田雅光さんのイエローマジック・ボード
- 2016.11.18
- オーディオ
805D3が載っている黄色のボード。オーディオ評論家の福田雅光さんの自作オーディオボード。雑誌「ステレオ」の2014年2月号の付録の小冊子「オーディオDIYハンドブック」で紹介されたもの。
「これ、参りましたネェ~!?」とは店主の弁。あまりの音質のよさにビックリ仰天。後方、ハーベスのスピーカーが載っているボードはタオック製のものだが、それと比較して音質が優れていた。
柔らかく、しなやかで真空管のアンプを使ったような中域のなめらかさ、色つや。高域は、曇りなく伸び切り、フッと音が再生空間に自然に消えるイメージ。低域は、量には欠けるものの、キリリと引き締まった質感は十分。全域に渡り、軽やかで、明るく、音の立ち上がりに優れている。オーケストラの持つ開放感を十二分に表現、管楽器は、息を吸ったり吐いたりしたときの音の変化を感じとれ、各弦楽器の木質の響きをたいへん魅力的に再現してくれた。
これに、比べると、タオックのボードは、絶対的な帯域は広く、エネルギー密度は高いかもしれないが、音が暗く、沈みこむかの印象。それと高域がやや粗い。
福田さんの記事からその性能を引用させてもらうと
「くもり、濁りは大変少なく透明性の高い音質だ。立ち上がりに優れすっきりした引き締まるインパクトを表現、中音は明快に、低域を含めハイスピードなレスポンスが得られる。輪郭をはっきり描き、解像度、コントラストが高い。(中略)中域、高域も繊細に冴えた解像力を備え帯域も大変広い。おそらく一聴して鮮度の高いサウンドに納得してもらえるだろう・・」
おっしゃる通りでございました!。製作して大正解でした。本来は、CDプレーヤーに敷いて試聴するのが最も効果が実感できるとのことです。スピーカーの下のほうが、写真として視覚効果が高いのでスピーカーの下に敷いて試聴しました。
材料費などは、パネコート(ウレタン塗装ボード)をホームセンターでカット代こみ、3.000円ほど、接着用の両面テープが1.000円ほど、ボードの中に挟み込む制振材「SIDE WINDERⅡ」(ナノテック・システムズ)が6.000円ほどといったもの。
試聴CD プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、2番、他。テディ・パパヴラミ(violin)アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団 (ナクソス 8..553494)など
使用機器 アキュフェーズ C-3850 A-200 DP-700など
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