酒徒礼讃　日本酒　新潟県新発田市・・ふなくち「菊水」一番しぼり・・濃い口（くち）な酒。

旅の友「ワンカップ」。値段が、300円ほどとちょっとお高め。旅先でいい出来事があったら、このアルミ缶の蓋を開け、今日のいい事を思い出しながら「まったり」したい。

「トロリ」とした食感（？）。香りは、僅かな果樹酒。完熟柿の甘味。強い酸味が鼻に抜ける。後味に抉（えぐ）味。飲み続けると甘味が強くなるが、不思議と「米の旨味」は出てこない。熟柿の「甘味」を味わうかのような酒だ。ああ、「苦味」もある。甘味が強いこととトロミの利いた（？）濃厚な食感から、「重さ」を感じられていい。「トロリ」と喉の奥にゆっくりと落ちていく。

菊水酒造㈱　新潟県新発田市島潟750。ふなくち　菊水　一番しぼり　元祖生原酒。300円ほど。

岩手県　国見温泉・石塚旅館。国道46号線から右に折れて、登りの一本道。旅館までの道筋、電柱無し。それが、気に入っている。秘境っぽいが、アクセスは容易。旅館の食事。修学旅行を思い出せる内容。虚飾を排し、質素倹約、素朴な一汁三菜の考えが基本（おそらく）。朝は、ごはん、味噌汁、納豆に鮭など。夕は、イワナの塩焼き、豚肉のもやし蒸し、小鉢の中身が山からの贈り物。ごはんは、地元、雫石産。やや、固めの炊き加減。ごはんの粒がハッキリ見える。「固めは苦手だな」と思い、口に入れ、ゆっくり咀嚼。すると、米の「旨味」が…。食卓に置かれたお櫃（ひつ）は、空に。ごちそうさまでした。

追伸　味噌汁は、薄口（うすくち）の印象。納豆は、丸い大豆の柔らかい繊維の触感、甘い味わいが、楽しめます。タレは、醤油のみ。カラシが必要な方は持参で。