オーディオ・ベースマン見たり聴いたり B&W802D3 その③・・「ニア・フィールドリスリングへの誘(いざな)い」。
- 2020.11.19
- オーディオ
B&W802D3 Prestige。現在の位置は、アイキャッチ画像の通り。椅子の位置はスピーカー(SP)から2メートルの位置。椅子の背後1メートルほどに窓があり、それ以上奥に、椅子を置くことができない。そこが、SPから3.3メートルほどの位置。音質が、位置により少々、変わる。窓際の方が、滑らかさは失われるが、コントラストが高く、低域の力感がでる。
CDを聴く時は、39㏈。レコードでは、32㏈。B&W802D3をベースマンで聴くときの音量は、「この数字を中心に」と僕は、決めている。アキュフェーズのアンプのAAVA方式は、全て、㏈の数値の音量は同一。その点が便利。SPの前に空き箱が置いてある。置くと低域を引き締め、また、中・高域の音の輪郭が整う。SPから2メートルでの試聴ポイントは、 「ニア・フィールド・リスリング」。B&W802D3、800Dと比べても、大きさは二回りほど小さい。決して、大型SPというわけでもない。 その位置、部屋の環境を工夫して整え、帯域表現を纏め上げれば、一般家庭の6畳間、8畳間でも設置はできる。このベースマンでの位置。購入をしたいが、部屋の大きさから導入を見送っている方には、参考になるのではないだろうか?。
10月の堤剛さんと佐藤彦大(ヒロオ)さんのリサイタル。堤さんのチェロに接するのは、二度目。前半、「あれっ、チェロが歌わない」。チェロが、訥々(トツトツ)と語りかける感じの音色がない。後半、登場した堤さん。マイクを片手に「七か月ぶりにお客様を前にしてチェロを弾かせていただきました。大変、緊張しました。ですが、非常に嬉しい!。やはり、お客様の前で弾くことは、格別の思いがあります」という意味合いのお話をされました。 お二方、緊張感も取れた様子。 ブラームスのチェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op38。弾き手の存在を感じさせない。 ピアノが、躍動し、チェロが歌い出す。 赤く染まった空を背景に水平線に名残惜しく沈む赤銅の落陽。そして、突然、水平線に完全に沈み込む太陽。そして、沈黙。ピアノとチェロの演奏が終わりました。
アンコールの2曲が終わって、拍手に促され、檀上に立つお二人は「満面の笑み」。観衆も同様に「笑み」を浮かべ拍手を送っていたと思います。
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