オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フェーズメーション PP-MONO・・僕は好き、モノ録音。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フェーズメーション PP-MONO・・僕は好き、モノ録音。

フェーズメーション PP-MONO(約18万?)。同 ヘッドシェル CS-1000(約2万?)。 モノラル録音専用のカートリッジ。 他社製品と比較したことがない。価格と性能がみあうのか、どうか、良く判らない。アキュフェーズAC-6と音質を比較した時は、健闘した。倍の金額のAC-6と価格差を織り込んで聴くと、ソコソコの勝負だったのでオーディオ的性能は、十分だと思う。

モーツァルトのカルティット・パーティ。夢のあるレコード!!。写真は、MONO盤。ステレオ盤あり。CD盤もある。僕は、3種持っている。

「なぜ、わざわざ、モノラル録音を聴くのか?」といった疑問に答えると…。遠近感と音の輪郭がしっかりしているのが、モノラル録音の特長。遠近感。それは、弦楽四重奏団でいうと、真正面のセンター最前列に第一ヴァイオリンが、次が、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと一直線に並ぶ。それが、モノ特有の遠近感。そして、中音域、チェロの帯域といってもいいかもしれないが、「60Hz~800Hzの充実度が高い」ということに尽きる。濃厚でコントラストが高く、音の分離(各楽器の音が遠近感を伴い聴こえる)がよく、充実した音楽表現を得られる。実演と比して、左右の展開がないので、違和感を「感じる」方もいるかもしれないが、モノ録音で採られた音楽を聴くとその「違和感」すら、芸術的に聴こえるのが楽しい、素晴らしい。僕は、モノ録音が好きだ。

写真、「モーツァルトのカルティット・パーティ」(ウェラー弦楽四重奏団)。モーツァルトの友人にマイケル・ケリー(1762~1826)というアイルランド出身のテノール歌手がいた。1826年に彼が書いた「回顧録」によれば、1748年イギリスの作曲家のスティーブン・ストーラスがカルティット・パーティを開催。その際に「ハイドン(第一ヴァイオリン)、ディッタースドルフ(第二ヴァイオリン)、モーツァルト(ヴィオラ)、ヴァンハル(チェロ)」といった作曲家が集まったという。その催しを録音で再現(タワーレコード、ウィーンフィル室内名盤集Vol.1より抜粋)したレコード、CD。粋な企画。

本は、文芸春秋社 文集文庫 クラシックCDの名盤 演奏家編。執筆、故宇野功芳(こうほう)氏、中野雄(たけし)氏、福(ふくが変換できませんでした)島章恭(あきやす)氏。このシリーズ、大変、参考になります。いくら、録音が良くても、演奏がイマイチでは、名作を堪能、繰り返し聴き返せませんからね。クラッシク鑑賞には必携の本です。