オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マランツ SACD 30n・・「浸透力」で勝負?

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マランツ SACD 30n・・「浸透力」で勝負?

マランツ。朧気(おぼろげ)なダンピング(制動)表現(注)、湿潤(しつじゅん)を感じさせるSN比。アキュフェーズの締まり切った強力なダンピング力、澄み切ったSN比とは、まるで正反対の音楽再現。音が緩いマランツか、引き締められたアキュフェーズ。どちらを選ぶか? 好みは分かれる。

SPで例えれば、「繊細なペルソナか、いや、精度の高いB&Wを選択か」といった感じ。

帯域は広い。繊細で伸びやかな高域。解像力もある。SN比は高くない。帯域全体で音を引き締めず、柔らかなタッチで音の輪郭を表現、膨らみのある、淡(あわ)い再生音。音の立ち上がりは、遅くないけど、峻烈(しゅんれつ)さに欠ける。そのため、コントラストは弱く、立体的な音像、奥行きといったオーディオ的要素は感じられない。パワフルに音場を拡大させるのではなく、「ファ~」と全体的に浸透させる表現を「狙い」としているような気が…。鮮烈さ、硬質感を避け、「スッキリ、ハッキリ、クッキリ」させず、柔らかなトーンが、マランツの持ち味か?。冷たい硬質感を嫌い、情緒的、温かみのある雰囲気重視で音楽再生を楽しみたいというリスナーに向いている。自分の好みは、「フワ、フワ」した浮遊感か? 「キリリ」とした安定感か? それともそのどちらでもない、中庸な表現か? じっくりベースマンでお聴きください。

(注)ダンピング。「音の輪郭を引き締める性能、事、要素」という意味で使ってます。かなり、本来の意味からかけ離れていますが、「単語」としては、使い勝手がいいので…。