オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・DG-68・・「デジタル」の良さを知って欲しい。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・DG-68・・「デジタル」の良さを知って欲しい。

アキュフェーズ・DG-68。80万円ほど。「デジタルは、いいな」と店主が言う。「(DG-68で)補正することで、硬さ、柔らかさ、いびつな音(といった要素が正しく補正され)安心できる(音になる)。(DG-68の使用で音の)真っ当な、聴くべき所を聴くことができる(ようなシステムになる)気がします」。

音場を測定。店のB&W802D3、左側SPの音場。50Hzに落ち込みがある以外は、ほぼ、フラット。でも、50Hz付近のコントラバスの美味しい音が聴こえない。
DG-68プリアンプとパワーアンプの間に入れてフラットに補正。これで、コントラバスの美味しい音も聴こえる。「デジタル技術」様々である。

「細川さん、DG-68の性能はどこで判断するのですか?」「D/Aコンバーターです」。それで、DP-750と比較。僕の印象としては、やや、曇りが発生、SN比が落ちる。また、ダンピング性能が弱く、中低域が緩む(注)。高域の素早い音の立ち上がり、繊細さが無くなる。 光り輝き煌(きらめ)くアキュフェーズ・トーンは影を潜めている 。一方、店主は、「音が太い。やはり、アキュフェーズ、音が変わってますね」と。「D/Aコンバーターを介して(音が)曇って欲しくない!。でも、この性能なら、オッケーなレベル。店に置こうかな?。他にCDプレイヤーを入れなくても、DG-68にCDを読み取るトランスポーターを付ければ(他のCDプレイヤーで)それで、いけるし」。

スメタナの「わが祖国」。指揮 アンチェル。
フォノイコライザから繋ぎ、プリのC-3900へ。

初め知ったのだが、レコード再生をこれで(DG-68で)、44.1とか88.2kHzにデジタル変換、つまり、CDとして音が聴くこと出来る。おぉ。音をドンドン、切り刻んで、352.6kHzまで出来る。あまり刻むと刺々(とげとげ)しい「ハイレゾ」調になるので、88.2kHzで試聴。 音場はフラットに調整。レコード盤の鮮烈さ、新鮮さは失われるが、オーケストラの全ての楽器が聴こえる。オケの中にある自分が好きな楽器の音色を選んで聴ける。 店主が言う。「デジタル技術は、やっぱりいい。使う環境、場所(を吟味し)、使い込んでいくほど効果が上がる」。 DG-68を繋がないと、店のB&W802D3の落ちている音場、つまり、50Hzあたりが聴こえてないためか、高域が強調されて聴こえる。「ひょっとしたら、アキュフェーズの煌くトーン、店のスピーカーの位置によるものかもしれません。低域が聴こえてない部分があるため、高域が強調されるのかも」と解説。このような事が判るのも、「デジタル技術」の恩恵。

DG-68を聴いて店主が締めくくる。「レコードに拘(こだわ)っている人達。デジタルがここまでいいものだという事を知って欲しい。そして、(DG-68を使いこなし)上を目指して欲しい」と…。

海外では「デジタル・アキュフェーズ」と言われているという。それは、CDプレイヤーの音質性能とこのDG-68の音場調整のメリットが海外のユーザーから高く評価されているとの理由から。「アンプも凄いが、デジタルも凄い」と海外のオーディオ・マニアを唸らせる。

(注)後日、店主は、「ダンピング性能は、DP-750と比べても落ちないと思います」との事でした。