オーディオ・ベースマン見たり聴いたり パイオニア・エクスクルーシブ P3 その②・・やはり不沈艦。そして、ネコもレコードも愛する方の必需品!?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり パイオニア・エクスクルーシブ P3 その②・・やはり不沈艦。そして、ネコもレコードも愛する方の必需品!?。

パイオニア・エクスクルーシブP3。廃盤モデル。販売当時価格60万ほど(1981年頃)。5mm厚スモークド強化ガラス。ブラジリアンローズウッドの筐体(きょうたい)。総重量45㌔の堂々たる巨躯。レコード再生中、体重2.5㌔ほどのネコが飛び乗っても微動だにしない。ネコが日向(ひなた)ぼっこのためにプレイヤーにのるという極めて危険な場面。現代技術の粋を集めた一億円近い価格のプレーヤーにも対応不可能な状況も物ともしない(注)。「ねぇ、ティンク。そこに座り込まれるとレコードの掛け替えができないんだけど…。」。

P3に飛び乗り周囲を確認。「うん!。ここなら日向ぼっこできるニャ~」。

ネコと一緒に暮らしてオーディオを楽しむのはちょっと厄介だ。音楽再生上、問題になるのはネコの習性の中の三つ。① 爪研ぎ、スピーカー(SP)で爪研ぎする可能性が…。② 暖かい場所が好き、アンプの上で暖を…。③ 高い場所が好き、ラックやSPの上を我が物顔で占領、占有…。この三つの中で、レコード再生時の困ったちゃんは③。そう、ターンテーブルは、ラックの最上部にセットするのが普通。ネコにとって、大好きな高い場所。そこにのりたがる。その上、回転するものに興味津々。しかも、人がシコシコなにかやってるとその手元に来たがる、座りたがる。その点、CDプレイヤーは、ネコと同居してもまず問題は起こらない。OPENボタンを押してCD💿をトレイに乗せCLOSEさせてしまえばネコがいたずらする心配はない。ネコは動くものにいたく興味を示すが、格納され回転するCDプレイヤーは安心だ。ネコがOPENボタンを押してCDを取り出すことは考えにくい。また、最大70分ほど録音時間があるので掛け替えもしなくとも長い曲も聴くことができる。一方、レコード・プレイヤー、カバー無しのターンテーブルにネコが飛びのった際の悲劇は想像に固くない。仮にカバーがあっても飛び乗った時の衝撃によるカートリッジの針飛び、その針先でのレコード盤の損傷など心配事が多い。ネコが傍(そば)にいると取り換え作業時、ネコがターンテーブルに乗り込まないなどの配慮も必要だ。ネコは素早い。間隙を突いて予想もしない行動にでる

さすがは、エクスクルーシブP3。ネコが同居している場合のexclusive(専用の、と和訳し)レコード・プレイヤー。よく考えて作られている?。レコードの掛け替えの際だけ注意すればいい。レコードに針を落とし、リスリング・ポイントに腰掛ける。愛するネコが近寄り、ネコが傍らに座っても、膝の上に座っても安心して音楽を聴くことができる逸品、P3。僕のレコード・プレイヤー選びのファイナルアンサー。頼もしい相棒!。これからも頼りにしてます。

(注)おそらく、カバーを特注で作れるだろうが、デザインや素材、耐久性、使いやすさなど懸案事項が多く、金額は如何ほどになるのか想像もつかない。

「はい、レコードをかけるから、プレイヤーから降りなさい!」。「フニャ~」と渋々移動。