オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アッコルド・エッセンス その②・・チッ、失敗したな。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アッコルド・エッセンス その②・・チッ、失敗したな。

フランコ・セルブリン・アッコルド・エッセンス 1本30㌔。ペア200万円ほど。「藤井さん、スピーカー(SP)の位置はここでいいですか?」。「ええ」と僕。エッセンスの筐体(きょうたい)から一音が‘響いた’瞬間、「あっ、いいな」と思わず、声が出た。殺伐として、芸術鑑賞とは縁遠い、数字だけの世界(言い過ぎかなぁ)アキュフェーズ・プリメインアンプ群の比較試聴を終え、やっと、エッセンスを鳴らせた。「ホッ」とした。エッセンス、僕にとって二番手のSP。今、使っているブロッドマンVC1が一番手。B&W802D3 prestigeを⑤としての比較。音の広がりは「小粒ですね」と店主。

㈱アーク・ジョイア取り扱い。一本30㌔。ブロッドマンより、音の輪郭が太い。

帯域の広さ③、解像力④、SN比④、高域表現④(伸びすぎず、詰まらず)、中間表現(膨らまず、こもらず)⑤、低域表現(締まり感)③、コントラスト⑤(中域で)、制動力(歪みなさ)④、透明感③、繊細性⑤、音の輪郭、中庸、音の出足、普通、質感・密度⑤。デザイン④、音の鮮度 特。特長、 帯域は狭い。中高域から中低域までが充実し、フラット。B&W同様、繊細な音だが、B&Wの写実基調に対して、芸術基調。陰影感のあるコントラストも十分。難点、帯域が狭い。エネルギー密度が弱い。適性、ずばり、ソプラノ。独奏楽器。寸評、音の輪郭が‘緩(ゆる)い’ということはない。解像力がしっかりしていて、声楽、楽器の多様な音色が聴ける。高性能で神経質をすり減らして聴く(これまた、言い過ぎかな)B&Wより、構えることなく、安心して正対でき、包みこまれるように音楽を鑑賞できる。帯域が狭い分、強力なエネルギーで拡大する音場表現が得られず「小粒」に聴こえるのだろう。

今、冷静になってみると(プリメインアンプの試聴で必死だった)アッコルド(Accordo)とリネア(LIGNEA)がベースマンに展示品としてあった。一緒に聴けば良かった。比較試聴というより『音楽を鑑賞するという意味で』。ウーン、大失敗。