オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン アナログ・プレイヤー・PD-151 MARKⅡ その①・・これがベースマンのリファレンス。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン アナログ・プレイヤー・PD-151 MARKⅡ その①・・これがベースマンのリファレンス。

ラックスマン(LUXMAN)のアナログ・レコードプレイヤー・PD-151 MARKⅡ。定価40万円ほど。「細川さん、これまで、物差し(リファレンス)にしていたアコースティック・ソリッド・マシーン・スモールは、旧型なのでこのラックスが今後、店のリファレンスということでいいですね」。「はい」と店主。そして「アームが鳴くので、(鳴きを止めるために)ガムテープを着けますか?。藤井さん」と訊(たず)ねる。「いや、この製品本来の音質が聴きたいので、このままで。これからも、制振ゴムなど着けずにききます。リファレンスですから」と僕。オーディオ・ベースマン。コロナ・ウィルス感染拡大中のため、今後も、電話予約の上での入店でお客様をお迎えいたします。

フランスのヴァロア・レーベル。ダノア・カルテットのハイドン。楽器の音に近い高音質

今後、物差し(リファレンス)になるので全て③ですが…。帯域の広さ③、解像力③、SN比③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)③、中間表現(膨らまず、こもらず)③、低域表現(締まり)③、コントラスト③、制動力(歪みがない感じ)③、透明感③、繊細性③、音の輪郭 中庸、音の出足 普通、音の鮮度 上、質感・密度③、デザイン③、特長、高域、中間帯域、低域の明確な分離。低歪み。音楽の背景が静かな(高SN比)整った音質。難点、おそらく、一般のユーザーの方々というより、レコードを聴く人全ては、ヘビーウェイトが必ず必要となる。初めから、オプションでなく標準装備にして欲しい。上位機種と聴き比べると、高域の荒れ、中間帯域の痩せ、低域の締まりのなさはあるが、看過できる。適性、すべてのジャンル。寸評、弦楽四重奏において、ヴァイオリン、ビオラ、チェロの音が程良く分離され、それらの楽器の音がしっかり聴こえる。帯域が狭く、楽器の音、位置が固まると演奏がつまらなくなるが、そのような事はない。ボーカルは、力強さがある。マイクロやパイオニア・エクスクルーシブ・P3などオーディオ雑誌等で評価の高い過去の廃盤モデル。それをオークションで血眼になって探すよりPD-151購入が、音楽を聴く方にとって賢明な選択。

ーアームにガムテープを着けると、さらにスッキリとした音質になるー。オーディオ的に言うと「音が引き締まり、音の背景のくもり、くすみが消える」といった改善がなされる。それにしても「なぜ、アームが鳴くと分かったのですか」と僕は訊ねた。「なにかの雑誌に、『ふわっとした(ゆるい)音質に聴こえる。これは、アームが鳴いているためかもしれない』と書いてありました。それで、アームにガムテープを着けてみたら、音が締まりましたね」と店主。そういった経緯があった。見た目の観点からガムテープの貼り付けはない。オーディオ・アクセサリーのなにか、制振材などを巻き付けるのがオーディオ的に最善手。

でも、「PD-151は、リファレンスなので、なにも着けずにこれからは聴いていきたい」と僕は思う。何をやっても音が変わるのがオーディオの世界。音質改善のため、色々なアクセサリーを試して、ああでもない、こうでもないと混乱するより、メーカーが、ここが最善の音質と判断した状態で聴くのがベストだと思う。