オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン アナログ・プレイヤー・PD-151 MARKⅡ その②・・ボディの鳴きも魅力として。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン アナログ・プレイヤー・PD-151 MARKⅡ その②・・ボディの鳴きも魅力として。

「ええ、その鳴きも含めての音造りだと思います」。「細川さん、ラックスのプレイヤー、表面を指の関節で叩くとスピーカー(SP)から音、叩いた音の再生音がでますよ。こういう事(現象)があるのですね。鳴くのはアームだけでなく、筐体も鳴いているのですね」という僕の問いかけに細川さんが答えた。

エクスクルーシブ・P3のブラジリアンローズウッドの筐体(きょうたい)は、指の関節で叩いても音がしない。

偶然の出来事だった。PD-151のターンテーブルにレコードを載せ、アームリフターで針を盤に落とした。レコード針が盤面のカッティングラインをトレースする。トレース音がスピーカー(SP)から聴こえる。その時、思いがけず、右手の手元が狂い、右手の中指の第二関節がプレイヤーのアルミのトップパネルを軽く叩いた。その瞬間、「コン!」というパネルからの音とともにB&W802D3 prestigeのスコーカーから「ポン!」という音が。ビックリした。何事が起ったのか?と思いつつ、冒頭の問いを店主に投げ掛けた。一方、P3は筐体を叩いてもSPから音はでない。「P3は、ターンテーブルとモーターが筐体から浮いています」と店主。ネットで調べると、「モーター部とトーンアーム部を、アルミニウムと高比重材料の12kgのベースに固定。さらに、(スプリングを使い)ベースをキャビネットから完全にフロート(浮かせ)して、スピーカーからの音圧や床からの振動を遮断するコアキシャルサスペンション方式の防振構造を採用している」という。PD-151のカタログを見ると重量物は、トップパネルの裏に取り付けてあると書いてある。技術的な事はよくわからないが、PD-151は、ターンテーブルとモーター部が筐体と一体化している、繋(つな)がっている。この辺が音質に影響しているのだろう。その一体化がいかなる音質変化を発生するのかはわからない。ここが、ラックスマンの工夫で、その影響を含んでも『良し!』として音を造ったというように解釈した。その①にも書いたが、「メーカーが、ここが最善の音質と判断した状態で聴くのがベスト」。これがラックスマンが、ユーザーに提案する音だと考えている。その提案を店主と僕は受け入れた。