オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-300試聴会 その②・・S/N比を向上させるには。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-300試聴会 その②・・S/N比を向上させるには。

アキュフェーズの試聴会。技術者は、電子工学的知識の無い僕の「トンデモナイ、トンチンカン」な質問にもその意を酌(く)んで丁寧に答えてくれた。気軽に質問しやすい。丁度いい機会なので、ヨシ!、物は試しだとばかり、堀田係長に訊ねてみた。「僕が使っている『高S/NもしくはS/Nが高い』の言葉の意味なのですが、`スピーカー(SP)から出るサーという雑音が少ないので、音、音楽の背景が静か。そのため音がハッキリ、クッキリ、スッキリと聴こえる‘としているのですが、どうですか?」。堀田係長「(まるで違うといった感じで)S/Nとは定格電圧と残留雑音電圧との振れ幅(注)です」とバッサリ。僕、理系科目は、高校時代、赤点。理系的知識はゼロなので、以下の文章は、間違いがあると思って読んでください。

五嶋みどり&ジャン゠イヴ・ティボーデによる「ベートーヴェンのソナタ全10曲」SACD。

アキュフェーズは、どのようにS/N比の向上を図っているか?。定格電圧はドンドン上げることができるので、単純に定格電圧を上げることでS/N比の数字を上げることはできる。アキュフェーズとしては、定格電圧(出力?)を上げず(125Wに固定?)に残留雑音電圧を下げることで、S/N比のアップを図っている。A-300の残留雑音電圧は7㎶(マイクロボルト)とパワーアンプとしてはかなり優秀な数字だという。といっても比較するものが無ければ、この数字がいかなる意味を持つのかわからない。そこで、比較のため同社のプリアンプの残留雑音電圧、C-3850が3.5㎶、C-2850が5.1㎶という数字を教えてくれた。そして、堀田係長、残留雑音電圧の計測条件を説明してくれたのですが、メモし忘れと、うまく理解できなかったので、参考までにネットで探した条件を載せます。以下の条件で出力端子に生じるノイズレベルを計測。①アンプの入力端子をショート(+と-を接続) ②ボリューム最大 ③負荷を接続 ④聴感補正フィルター(A)適用(この部分は説明がなかったような気がします)。そして、どこのメーカーの計測機器を使って測定したのかも教えてくれましたが、企業名など間違えそうなので載せません。ただ、計測して残留雑音電圧の数字を出すのはかなり大変そうな感じでした。

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堀田係長、中学生のころ五嶋みどりさんの演奏を見て聴いてファンになったという。五嶋みどりさんが、2022年に11月8日から12日まで行った五日間連続、オール・ベートーヴェンプログラム、堀田係著は五日間の通し券を購入した。が、仕事の都合で五日間全ては聴くことができなかった。残念そうでした。プログラムの内容は、ソナタ全曲を3日間で演奏する「ソナタの夕べ」、室内楽作品としてピアノ三重奏曲を取り上げる「トリオの夕べ」、そしてベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を中心とした「協奏曲の夕べ」を各一日。

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S/N比。上記に書いたように、定格電圧(出力?)の設定で変わる。ネットで調べると、定格電圧は各メーカーで違うと思われるので同一メーカーの製品のS/Nは比較できても他のメーカーとのS/Nの比較は難しいとある。それで、S/N比という言葉は聴感上で判断した記事では使用しない事に僕はしました「音の背景が静か」にしようと思います。

(注)振れ幅。「振(り)幅」とは違うことが分かりました。ネット検索したら、振れ幅とは、「振り子や波など変動が想定される物事の端から端までの幅のことをいう」とありました。