オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・P-4600 その②・・C-2300と組み合わせて。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・P-4600 その②・・C-2300と組み合わせて。

アキュフェーズ・AB級ステレオ・パワーアンプ・P-4600。同社のプリアンプ・C-2300と組み合わせ、C-3900とA-75との組み合わせと比較試聴。アンプ選びの際、プリメインアンプを選択するのか、それとも思い切ってセパレートアンプの世界まで踏み込むのか、今後のオーディオライフを考えた時、アキュフェーズ製品群の中でも最も核心となる組み合わせ。この組み合わせ、合計金額が150万円ほどになるので真摯な辛い評価で行きたい。評価は、C-3900とA-75を③として。

B&W802D3 prestige。これまでゴムのスパイクを下ろしていたが、金属製のスパイクに変更。床をガッチリ掴み揺るぎない硬質な音質。

帯域の広さ・②、解像力・③、音の背景の静けさ・②、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・②、中間表現(膨らまず、こもらず)・③、低域表現(締まり)・②、コントラスト・②、制動力(歪みがない感じ)・②、透明感・②、繊細性・①、質感・密度・①、音の輪郭・高域はシャープ、中間はほどよい膨らみ、低域は丸い。音の出足、遅い。音の鮮度・上(極=C-3900とA-75、特、上、並の評価で)、デザイン・③、音楽の感銘度・②、特長、セパレートアンプの音質は、プリアンプで決まる。C-2300の歪みの少ない自然な音質そのままが特長。難点、ディティールを描けない(表現不足ということなのだが、同じ言葉を使うと飽きるので敢えて外来語で)適性、全ての音楽。、比較して一番感じるのは、「ゴリっ」とした彫りの深いコントラストの違い。そこが弱い。音楽の背景の静けさ、透明感といった要素は落ちるが、それほど気にならない。高域の伸び不足、低域の膨らみも気にならない。「ハッキリ、スッキリ、クッキリ」と再生される音のコントラスト、すなわち音の対比が弱いため音が浮き出ない、立体的にならない。悪い意味での`平坦‘になってしまう。上位機種と比べるとこれだけ音質に差があるのは否めない。難点はあろうが、一般的にはC-2300とP-4600との組み合わせで生涯、音楽を楽しむことはできると思う。

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店主評。フュージョンを聴いて「足元を掬(すく)ようなビート感、リズム感、鮮度感はやっぱり違う(C-3900とA-75に敵わない)。細かすぎるかもしれないけど、シンバルにスティックが当たる『(木質の)カツン』の音は(C-2300らでは)聴こえない」。「そうですか。僕は、スティックで叩かれたシンバルの細かな振動がさざ波のように空気中を伝わる音がC-2300では聴こえない気がしました…」。

・・・オーディオマニアとは「重箱の隅を楊枝で洗う」ような聴き方をする。いやらしい人が多い・・・。

今月の20日(月)までC-2300とP-4600は試聴可能です。皆さんも耳をダンボにしてジックリ聴いてください。