オーディオ・ベースマン見たり聴いたり トライオード TRV-A300SE その⑦・・VS アキュフェーズ・A-80、最後の戦(いくさ)になりました。
- 2024.01.09
- オーディオ
トライオード・TRV-A300SE(廃盤モデル)。2013年当時価格22万円。装備改変で、プスバン(PSVANE WE300B)搭載。「(300SEの音質は)音が丸く、滑らか。でも、ダンピングファクターが良くなく、(音の)強弱が良くない」とアキュフェーズ・A-80との比較を終って店主の感想。評価はA-80を③として。偏った私感なのでじつに曖昧な評価。
帯域の広さ・ー②、解像力・ー③、音の背景の静けさ・③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・-③、中間表現(膨らまず、こもらず)・③、低域表現(締まり)・-②、コントラスト・①、制動力(歪みがない感じ)・-②、透明感・③、繊細性・②、質感・密度・-①、音の輪郭・中庸。音の出足・遅い。音の鮮度・並以下(極=A-80、特、上、並の評価で)、デザイン・⑤(いかにも真空管アンプ然としている)、音楽の感銘度・① 特長、楽器の音、人の声の音色はでるが、帯域が狭いのでそれらの一部だけが聴こえるイメージ。難点、A-80と比べると難点だらけ。弦楽四重奏はプロの四重奏団の演奏とは思えなかった。分野によりまるで別な音楽に聴こえガッカリする場合がある。適性、「なし」と書かざるを得ない。寸評、「楽器の音がするのか」と問われたら悔しいので「する」と答える。が、例えば、弦楽器なら弦の音は聴こえても胴の音は聴こえない。また、真空管アンプを語る上でありがちな「ほのかな人肌の暖かさ」とか「無機質の石(トランジスタ)に比べ音色が柔らかい、優雅な音」といった主観的な魅力は一切感じなかった。これまで、C-3900の性能にかなり助けらてきたが、ここまで。これまでの戦い、「お疲れ様でした」と労(ねぎら)うしかない。A-80を前にしてなすすべはなかった。
…と書きつつもトライオード・TRV-A300SE。小型アンプなので邪魔にならないし持ち運びも便利。プリメインアンプとしてもパワーアンプとしても使用可能。十分、音楽は楽しめる。手放すことは無い。
1/10 追加 過去の記事を見たら、A-300との比較をしていました。評価が300より悪いのは、A300SEのボリュームの位置を今回、フルに右に回して、四時ぐらいの位置で聴いたことによるかもしれません。細川さんによると、ボリュームは右に回すほどパワー・アンプが持っている本来の音が出るそうです。僕は、自宅でもそうでしたが、ボリュームの位置は12時でいつも聴いていました。A300との比較の時も12時。このボリュームの位置が今回の試聴に影響したのかも知れません。次回は12時の位置で聴いてみましょう。12時の位置ですとC-3900に助けられそれほどA-80との差がでないかもしれません。お疲れのTRV-A300SE。また、頑張ってね!?。