オーディオ・ベースマン見たり聴いたり サーロジックの音響パネル・・音が逃げない。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり サーロジックの音響パネル・・音が逃げない。

今、オーディオ・ベースマンの店内のスピーカー(SP)の配置は、アイキャッチ画像の通り。アキュフェーズ・パワーアンプ・A-80とP-7500、CDプレイヤー・DP-770の試聴に向け、店主が店内音質を整え、自然な帯域表現にした。

アンコールは三曲。ショパン・24の前奏曲17番、シューマン・子供の情景・トライメライ、ショパン・ノクターン第30番。

右側に2階に上る階段、右奥にトイレに行く通路があり三方の壁の一部取り除かれたような店内。B&W802D3 prestigeの背後をシーメンス(SIEMENS)のSPユニット4個を使った大型スピーカーシステムとタンノイGRFを音響パネルとして豪華に使用!?。左右をサーロジック(SALOGIC)の音響パネルで固めてある。その豪華な組み合わせの音響パネル(?)のかいもあってか音が右に抜けなくなった。楽器、人の声の質感、密度感が向上、SPから放たれる音が聴き手に集中する。再生された音がほぐれず、固まって聴こえるより音がほぐれ拡散して聴こえる方がいいのは当然。だが、拡散しすぎると音が薄い感じに聴こえる。左側は壁が近く問題はなかった。右手は入り口、階段、トイレに通じる通路と空間が大きすぎた。そのため、音が`逃げていく´感じに聴こえていた。今なら、その感じもなく左右のスピーカーから音が自然に均等に出てくる。サーロジックの音響パネルでB&Wのダイヤモンド・ツィーターのやかましさを軽減できたことによる効果もあるのかな?。この音質で、アキュフェーズ製品、パワーアンプ・A-80、同P-7500、CDプレイヤー・DP-770の試聴が出来る。なお、サーロジックの音響パネル、店のパネルは現行品より高さが低い。現行品は・・SVXC1740sp、15万円ほど。1740(h)x450(w)x70mm(d) 2枚を蝶番で連結した自立型。40㎏・・とかなり大型。スペースに余裕がないと設置は難しい。そして、一人での設置はかなり難儀な作業となるだろう。

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8日(金)。岩手県民会館中ホールでピアニストの小林愛実(こばやしあいみ)さんのリサイタルが開かれた。券は完売。完売理由はわからなかったが、コンサート終了後は納得。小林さんのピアノは、「音の粒立ちのキレイな、ハッキリ、スッキリした音色」。一音一音が丁寧。そして、あまり大袈裟な表現、表情をつけず楽譜に忠実な演奏。拍手が「捧げられる」ように満員の聴衆から沸き起こる。後半、ショパンの即興曲 第3番 変ト長調 Op.51と幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66を続けて演奏。Op.51が終了した直後、数人の客が拍手。その時、「続けてOp.66も弾きますね」といった風に「ニコッ」と笑顔の横顔を客席に見せた。クールな感じの方ですが、キュートな一面も見せてくれました。

なお、演奏に先立ちピアノの調律が行われていた。おそらくホールの開場前から、調律を行っていたと思われるが開演時間ギリギリ、もしくは少々開演時間を過ぎても調律を行っていた。調律の時間が長いため客席からどよめきが起きたほどだった。どの辺が上手く調律できなかったのかはわからないが、ピアノに向かって右手、高域の部分の調律に時間を割いていた。調律は休息時間にも行われた。それも、再開時間ギリギリまで。これだけ入念に神経質に調律されているのを見た、聴いたのは初めて。県民会館のスタインウェイは、今一つ、キレのない音がでることが多い。調律された音はハッキリと堂々とした音。小林さんの外連味(けれんみ)の無い演奏と相まって一音一音が磨かれて聴こえた。