オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・パワーアンプ・A-80 その②・・えっ、まさか?。A-85に聴こえた…?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・パワーアンプ・A-80 その②・・えっ、まさか?。A-85に聴こえた…?。

アキュフェーズ・パワーアンプ・A-80。「普通に音楽が聴こえる」。ベースマン店主の細川茂雄さんと僕、作年末一通り試聴が終った後の印象を二人でそう結論づけた。「A-300を聴いた時の印象と同じです」と店主。そして、「とりあえず、今のところはそのような印象です」と続けた。店主、A-80を聴き込むと別な印象も出てくるかもしれないといったニュアンスがあった。二台のモノ・アンプのA-300のステレオ化(注)は成功したと言っていいだろう。

インアクースティクのLS-2404 Air。3m。シングルワイヤリング仕様。60万円ほど

年末からA-80をお客様と聴き比べた店主。店のリファレンスのA-75との違いを述べる。「A-75は、中域から下が薄い感じです。A-80は、(A-75に比べ)中域から下の方のダイナミックス(音の強弱)が素晴らしくなった」。それで、「(A-75の再生音に比べ)演奏者の弾く個々のフレーズが、演奏技術が上手く聴こえる」と違いを説明する。「これまで色々なメーカーのアンプを聴いてきましたが、やっぱりA-80はとにかく生音に近い。お客様と一緒にじっくり聴いていたらそれを感じました」。年頭、お客様が所有のスピーカー・ケーブル、インアクースティック LS-4004 Air (バイワイヤリング対応、100万ほど)を持ち込み接続して試聴。たまたま居合わせたマルチを組んで音楽を楽しんでいる佐々木信幸さん。「凄く良い!。A-80がA-85になったみたい」と激賞。またある方は、「今まで、聴いたB&W802D3 prestigeの音で(このケーブルをつないだ音が)一番良い」。その方、いままで店のB&Wの音に不満があったが改善された様子。僕が、店主に「細川さんはどう思いました?」と問いかけると「良い。クラシックは最高でした。私の店のケーブルも(アクロリンクから変更など)どうにかしなければ…」と絶賛。硬質な音で楽しみたい「現代ジャズは?」と問うと「聴いてないからわかりませんが、おそらく良いかもしれません」との事。

今回の試聴、AB級アンプのP-7500との比較もできた。圧倒的性能のA-80だが、P-7500に比べ「音が重く聴こえる」。もう少し「軽ければ」と思う。クッキリと太い音の輪郭は良いのだか、その分、「重み」を感じる。実演に触れた後、自宅でA-75を聴いた時の「重さ」は80にも感じる。それは、音色に通じる部分。性能重視のパワーアンプではなく音色変化が望めるプリアンプ、ボリューム回路AAVAを改善して「軽く」できないものだろうか?。

アキュフェーズ・A-80。今後、店が展示、試聴できるようになるかわからない。店のリファレンスになれば、高額ケーブルを繋いで音の変化、演奏の印象など楽しみたい。

(注)ステレオ化とはスピーカー(SP)一台に一個あてがってたパワー・アンプを一台に集約すること、一台で二個のSPを駆動させる事です、おそらく…。