オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり カン サウンド ラボ  GEM TS-208 ExcellentⅡ その②・・数ミリの位置で音が変わる。

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり カン サウンド ラボ  GEM TS-208 ExcellentⅡ その②・・数ミリの位置で音が変わる。

カン サウンド ラボ(Kan Sound Lab)のピュア リボン ツィーター( Pure Ribbon Tweeter ) GEM TS-208 ExcellentⅡ。取扱説明書を見ると結構、ややこしい。自分では取り付け方が上手く判断できないと思い、ベースマン店主に取説を読んでもらい取り付け方を教えてもらった。

アンプは、アキュフェーズ・A-75。

A-75の背面。上のスピーカー(SP)端子がGEM TS-208に繋がっている。メーカーでは高品質ケーブル使用を推奨している。今回は手持ちのゾノトーンの廉価なケーブルで。下の端子はブロッドマンに接続している。もし、端子が四個しかなかった時はどのように接続するかは判らない。おそらく、SPと同じ場所に接続するのではないのだろうか?。

GEM TS-208の背面。

GEM TS-208の端子部。左の`DIRECT´の赤端子(+)には接続しない。208が壊れる。右の`LOW CUT ´と表示がある場所の白端子(-)と赤端子(+)に接続する。DIRECTという端子がある以上そこに接続して使用する方法もあるだろう。それは、追求しない。僕は、「再生音楽を実演に近い音質もしくは感動で聴くこと」に目的としている。そして、その方法は「シンプル・イズ・ベスト」、一番、簡素で単純な方法を採りたいと思っている。これまでのベースマンでの経験上、凝った方法、意外な手段、手練手管(てれんてくだ)に陥ると良くない方向へ進む。音が色々に変化する。そして、自己満足の世界に突入して、肝心の「音楽を聴く」というものからずれてしまう。

TS-208のボリューム。

ボリュームは当初、12時の位置で使用。当然、右に回すとGEM TS-208 の音量が上がる。初めは12時の位置で使用。GEM TS-208 がしっかり作動、鳴っている事を店主が確認し、10時の位置に。その位置では「ブロッドマンのツィーターと同じ音量で鳴ってます」と。

説明書通りにSPの上に載せて使用。地震が怖い。

試聴開始時、ブロッドマンの前面バッフルから3㎝ほど後退した所にGEM TS-208 の全面を位置した。そこで、聴くと、ビル・エヴァンスさんの「ワルツ・フォー・デビイ」。ピアノの音が硬く伸びない。ウェス・モンゴメリーさんの「RORD SONG」では弦楽器の音に艶がない、色気がなく再生される。「再生音は、ハッキリ、クッキリ、スッキリとしていいのだけどなぁ」と思いつつ、それを店主に伝えると「位置を前に出しましょう」。「確か、以前、ミューオン(MEWON) TS-001 Excellent Ⅱを自宅で聴いた時、面(つら)を合わせて聴いたら凄く良かった。面を合わせましょう」と僕が提案。ブロッドマンの前面とGEM TS-208の前面を同じ位置にした。バッチリ!!。ピアノは軽快に伸びる。ピアノタッチが、指の動きが判る。弦楽器は、艶めかしい音色まで乗っている。「数ミリの位置で音質が変わるようです」と一緒に聴いていた店主が楽しそうに言う。

GEM TS-208の前後の位置で、音色は変えられる、変わる。その意味では楽しい。演奏会の後にGEM TS-208を組み込んだシステムを聴くのはワクワク。実演と違ってれば、GEM TS-208の位置を変えればいいのだから。それで、実演に近づく!!。