オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり アキュフェーズ・C-280で聴くB&W805D3
- 2016.10.13
- オーディオ
タンノイ・GRFが格調高く、麗しく鳴り響いていたその日。試聴席正面に見慣れないアキュフェーズのアンプが。
店主曰く。「午後3時頃、試聴に来られるお客様がいます。」なんでも、所有しているアキュフェーズのE-305をパワーアンプとして使用、C-280と組み合わせて聴き、良かったら購入したいとのご希望。
C-280の下のパワーアンプは、P-300S。両方ともメーカーのメンテナンスは完了している。「僕でしたら、プリ・パワーとも試聴して良かったらE-305を下取りに出して購入、ですね!」
試聴は、B&W805D3に接続して行う。そこで、店主心配が。「タンノイ・GRFを聴いた後では、805D3がよく聴こえないのでは」「そうかもしれませんが、タンノイを聴いて試聴に入るわけではないのでしょう?」「まあ、そうですけど・・・」そんな会話をしている内に、試聴にお客様がお見えになりました。
古手のアキュフェーズで鳴らした805D3ですが、音の立ち上がりが、すばやく、広大に広がる。高域は十分に伸び、中域はほどよく倍音を響かせ分離、低域は締まりを利かせ、音の輪郭を的確に表現、全域に渡って均等な密度で安定感に優れている。これに比べると、GRFの音は、古臭くもっさりしている。それでも、GRFが魅力的なのは変わらないけど!。
E-305単体、E-305をパワーアンプにし、C-280をプリアンプ、最後にC280とP-300Sといった具合に試聴を行った。お客様は、C-280に満足されたご様子。
お客様がお帰りになられた。「いや~、細川さん、GRFより劣ることはないですよ」「いやーっ、良かったですね。このところGRFしか聴いてなかったので心配しましたが、うまく鳴ってくれて良かったですよ」
店主は、オーディオが良く鳴っているかどうかが一番の心配事。
後日、「細川さん、あのC-280は売れました?」「ええ、結局、E-305を下にしてC-280とP-300Sを買って頂きました」
「オーディオ購入には試聴が大事!」。これが店主の基本方針。
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