日本酒 酒徒巡礼 福島県喜多方市 純米 会津ほまれ 大吟醸・・旨味を抑えた名酒

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背景は、岩手県遠野市 ・青笹町中沢の荒神神社。かやぶき屋根の小さな神社が田んぼの中に立つ。四季を通じて写真撮影の場所として人気が高い。

米の旨味を極力排除した(抑えた)酒だ。

気持ちを落ち着かせる、甘くやや濃厚な日本酒の香り。口に含むと薄い酸味とわずかな旨味から味が始まる。口の中で、噛むように反すうすると徐々に酸味が強まる。強まる酸味は立体的で、強烈。その酸味は旨味を抑えつけ、わずかに感じる程度。のどにながし込んでも旨味はわずかに漂うだけ。後味に刺激的な酸味と少々の苦味が残る。わずかで繊細な旨味が味わえるため、日本酒であることが認識できる。

これほど、旨味を抑えた酒はめずらしい。酸味が勝っている分、何度、盃を重ねても新鮮さを失わない。日本酒は飲み進めると旨味が増すが、この酒は、あまり強くならない。

銘品である。

ほまれ酒造

福島県 喜多方市 松山町 村松字 常盤町 二七〇六

純米 会津ほまれ 大吟醸 1.274円

おそらく、日本で美味い酒を数多く造っている県は福島県であろう。そして、「日本で一番、美味しいを作る環境に(気温や降水量の観点から)あるのは福島県だよ。昔は、新潟県だったけどね」と新潟の魚沼地区で米作りに精をだしている農家の方がいっておりました。

その意味でも、震災時の事故は残念なことです。