オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヴァン・デン・ハル SPケーブル 3T The Air その②・・音楽表現を十分に吟味(ぎんみ)。
- 2022.03.26
- オーディオ
ヴァン・デン・ハル スピーカー(SP)ケーブル・3T The Air 15万円ほど。僕が、ネットオークションで中古品を五万円で購入。2018年から愛用している。理由は、『楽器の音、人の声に近い』と信じているから。店のリファレンスに比べ、オーディオ的性能は、見劣り、いや、聴き劣りしていた。店主は、これまで「(音質は、ベースマン・リファレンスに比べ)ツー・ランクほど落ちますね」と酷評。 今回、コード、ナノテック・システムズなどのスピーカーケーブルを聴いたついでに、店で聴いた。店主の評価、ガラリと変化。 評価は、アクロリンクの切り売りSPケーブル・7N-S1040Ⅲとフルテックのロジウムメッキ・バナナプラグ・FP202の組み合わせを➂として。
帯域の広さ➁、解像力③、SN比➁、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)④、中間表現(膨らまず、こもらず)④、低域表現(締まり)④、コントラスト➁、制動力(歪みがない感じ)④、透明感①、繊細性④、音の輪郭、中庸、音の出足 やや遅い、音の鮮度 上、質感・密度⑤、デザイン⑤(ケーブルの外部被覆の色がイエローでプラグの色、形状もいい)。特長、MONO的な一直線に楽器が並ぶ奥行き。弦楽器、木管楽器の響き、陰影感がある音質。音楽に説得力を感じる。 難点、音楽の背景の曇り。広がりスケール感は、MONO的に聴こえるため感じない。寸評、 音の鮮度は落ちるが、ひと手間かけた「マグロ赤身のヅケ」の良さがある。 音のスピード、迫力に欠け、音の背景は曇っているが、それを補って余りある楽器、声楽の質感!。
今回の店主の評価。ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」を聴きながら。「ブラシでシンバルを触る細やかでシャープな音、スネア・ドラムの皮の感じ(質感)、(そして、ドラムの)形がわかる(立体感)。ベースの低域が柔らかく、締まり、弾む感じ(がよく出ている)。中域、アクロリンクが明るく、ヴァン・デン・ハルは、少々、薄く、仄暗い感じです。低域は、アクロは、ボンついている(締まりなく広がっている)。ヴァン・デン・ハルは、引き締まっている」。考え込むように続けて言う。「確か、ヴァン・デン・ハルは、タンノイの内部配線にやっている(採用されている)と思いますが、(ヴァン・デン・ハルは)SPメーカー、タンノイの要求に応えて造っていると思います。例えば、『高域をもっとシルキー(繊細)にしてくれ』とか要求があると(顧客を満足させるために)音を考えて造った感じがします。技術的に(優れているからといって)、サササッと(手軽に)造っていません。音楽的に(どうしたら聴き手の琴線(きんせん)に触れるか、効果をあげられるか)検討を重ねていると思います」。
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