オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 猫の魔法で音楽(CD)を聴く・・朝比奈隆さんのブルックナー交響曲全集。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 猫の魔法で音楽(CD)を聴く・・朝比奈隆さんのブルックナー交響曲全集。

隣の部屋に置いてあるCDプレイヤーのスイッチを押し、安楽椅子に。すると、足元から「フニャ~」と一声。畳に座りこちらを見上げおねだり目線のシンガプーラのティンク。「おお、ティンク。一緒に聴くか?」。まんまるの黒目を輝かせ「サッと」僕の膝の上に。愛猫(あいびょう)が膝の上に乗って一緒に音楽鑑賞。オーディオ人生喜びのひと時。

恰幅(かっぷく)良く、立ち姿の美しい指揮者。ブルックナーが似合う。

文春文庫の 新版 「クラシックCDの名盤」 演奏家篇。第3刷発行の106ページ以降、宇野 功芳(うの こうほう)さん、中野 雄(なかの たけし)さんの評によると、1970年代、指揮者・朝比奈隆は二流の指揮者扱い。「ド素人の棒」と各評論家から袋叩きにあっていた。そうした中、宇野さんだけが、「世界的指揮者」と実力を評価した記事を書き、応援してくれていた。ところが、1996年にシカゴ交響楽団に招かれ、その指揮が、アメリカで評価されると、日本での評価は一変した。日本人というものは、欧米で評価されると「コロッと」と臆面もなく百八十度態度を変える。その見本のような話。ネットで検索、ウィキペディア(Wikipedia)を読むとそのような経緯は、全然触れられていない。中野さんの別の著書には、朝比奈さんは指揮台に立つとき、いつも内ポケットに宇野さんの手紙を忍ばせていたという逸話が紹介されている。2001年(平成13年)10月24日の名古屋公演におけるチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番(ピアノ:小山実稚恵)、交響曲第5番が最後の舞台となった。岩手県民としては、朝比奈さんの最後の演奏会となったコンサートで小山実稚恵さんがピアノを弾いていたのは感慨深い。

ティンクを膝に乗せるときは、エプロンを着ける事にしている。もちろん、抜け毛対策です。そしてエプロンが腿と腿との間でハンモック状態が出来上がり、気持ちがいいみたい。エプロンなしでは、両腿を密着させなければ、隙間ができ、寝そべり、丸くなりにくい。また、密着した状態を保つのは僕自身の体が辛(つら)い。

夢心地にウトウトするティンク。この状態になると、立ち上がり、起こす気になれない。ブルックナーの五番や八番はCD一枚に収まりきらない。が、この状態をキープ。本でも読んで我慢することにしている。そのため、椅子の周りには本かパソコンを必ず置いてある。