オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズで聴く嶋護さんのCD・その③・・アート・オブ・ソナタ

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アート・オブ・ソナタ。ヴァイオリニスト・ペテリ・イーヴァネン、ピアニスト・ケビン・フィッツ‐ガーランド。CDプレイヤーはアキュフェーズDP-720。ジャケット写真はイマイチだけど、録音はピカ一!。

アート・オブ・ソナタ(Yarlung Record 76721)。

高いSN比、低域から高域にかけてコントラストの高い音は、滲みのない、澄みきった音楽空間を表現。立ち上がりに優れ、響きの整えられたヴァイオリンの高域、彫りの深い残響音を残しつつ引き締められたピアノの低音。演奏にリアリティを感じる。また、やや荒さのある繊維質を感じさせる二つの楽器の音は、聴くものに素材が「木」であることを思い出させる。

「・・ハイエンド装置なら、なまめかしヴァイオリンの音が、空間の中の一点から四方八方に飛び散って行くのを聴くことができる。この録音は、ディレッタント的な態度で商業主義を顧みない制作者によって作られた。その意味で愚直なサウンドだ」・・嶋護さんの紹介文抜粋。

ステレオ サウンド 2013 No.192 嶋護 デジタル時代の優秀録音 知られざる必聴盤20選より。

使用ハイエンド機材 アキュフェーズ C-3850、A-200、DP-720、PS-1210、スピーカー B&Wシグネチャー・ダイアモンドなど。