オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり トライオード TRX-P88S その①・・クールな音質に特長
- 2017.10.03
- オーディオ
トライオード TRX-P88S。中低域の密度、質感、量感に魅力を感じるアンプだ。意外にすっきりとした高域、音楽の背景も静かで(高SN比)、中低域に、ほどよくダンピングを利かせその帯域を中心に解像度も高い。低域のコントラストの高さ、力強さといったものは感じなかったが、低出力ながら、押しが強く張りがある。
購入を検討したお客様が、ジャズとフュージョンのCDで試聴。そのためか、このアンプはクールな音質に特長があるような気がした。真空管アンプの暖かな音質は感じない。いや、真空管アンプの温もりのある音質というのは、過去の製品の持ち味であるのかも。真空管アンプでも、暖かさを背後に秘めつつ、高解像度を高め、帯域を広げ、高いSN比といった現代最先端アンプに求められる性能を具備しなければならない・・。
製品造りにおいて単なるノスタルジー(郷愁)にとどまらないトライオードの志向を感じる。
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