オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-48S その②・・A-80との比較、再び。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-48S その②・・A-80との比較、再び。

アキュフェーズ・Class-A・ステレオ・パワーアンプ A-48S。価格88万円。同社・パワーアンプ・A-80との比較試聴。評価はA-80を③として。今回はジックリと聴きました。ゴシックの文字、数字は前回と印象が変わった点です。試聴時、プリアンプは同社のC-3900だったが、短時間、同C-2300に替えて聴いたら「ハッキリした太い音」がでた。ビックリした。次回、出来れば同社のC-2900も繋いで聴いてみて、三種のプリアンプにより「いかに音色が変化するのか?、しないのか?」確かめてみたい。楽しみの多いアンプだ。

アキュフェーズ・A級パワーアンプ・A-80(左)は定価154万円。

帯域の広さ・②。解像力・②音の背景の静けさ・③。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・②。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)低域表現(締まり)・②。コントラスト・②。制動力(歪みがない感じ)・③。透明感・②。繊細性・②。質感・密度・低域と高域が③、中間は⑤。音の輪郭・淡い。音の出足、少し遅い 。音の鮮度・特(極=A-80、特 上 並)。デザイン・③。音楽の感銘度・③。特長音の出足はA-80より遅くとも「フッ」と素直に、軽やかにでる。低域から高域までの音の繋がりの自然さ。オーディオの音がしない!?。トランジスタの音がしないのかなぁ…(笑)。難点、A-80より音に力がない。特に低域。高域が伸びきらない感じも少々、中域の音色は良いが音が固まる、これらの欠点は、A-80に比し帯域の狭さ、解像度、コントラストは落ちるので致し方ない。これらの欠点が明らかに判るのがヴァイオリンのピチカート(注)の音。適性、滑らかなのでボーカル物。中域表現の素晴らしさから弦楽四重奏曲。寸評、A-80の鮮烈な音の印象に比べると「ファッ」とした柔らかく、音の角が取れて丸くなる感じの音色。A級アンプの温度感、暖色を感じるのはA-48Sの方。「真空管の良さ」を自己のシステムの中で「真空管を使わずに」表現したいと感じた時は採用を考えてもいいと思う。

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「真空管の良さ」といっても色々な魅力があると思う。例えば、トライオード・TRV-A300SE(廃盤モデル)。2013年当時価格22万円。装備改変で、プスバン(PSVANE WE300B)搭載を愛聴している僕。真空管300Bの魅力は「300㎐~800㎐あたりの帯域内でのハッキリ、クッキリ、スッキリした音」。つまり、その帯域で「音の背景が静かで、かつ透明感があって、色々な音が聴こえる高解像度、高いコントラスト(絵画でなくデジタル写真の感じ。ハッキリした感じ)。しかも、楽器、人の声に近い質感、密度感、温度感がもたらす親しみやすさ」だと思っている。

注 ウィキペディア(ウィキペディア)から引用させてもらうと「ピッツィカート(伊: pizzicato)は、ヴァイオリン属などの本来は弓でひく弦楽器(擦弦楽器)の弦を指ではじくことによって音を出す演奏技法」の事です。