オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ウェス・モンゴメリーさんの「RORD SONG」・・なんて素晴らしい音楽なんだろう!。
- 2025.05.27
- CD レコード

「管楽器?」。ギターの音が異常に太い。揺らがない。クッキリしている。LPに針を落とす。曲が流れる。ギター演奏が始まった瞬間、「管楽器が鳴っているのでは!?」と勘違いしてしまった。衝撃的だった。僕、ウェス・モンゴメリーさんの事は知らない。演奏を聴いた事が無かった。音質評価は、Dave Grusinの「ランダム・ハーツ・サウンドトラック」を③として。
感銘度・⑤。 帯域の広さ・②。解像度・③。音の背景の静けさ・③。高域表現・③。中間表現・④。低域表現・②。コントラスト・③。音像定位・③。音場表現・センター、右、左。音の鮮度・極(極=RANDOM HERTS、特、上、並)。 寸評、ビートルズやサイモン&ガーファンクルの曲などをイージーリスニングにアレンジして演奏。聴きやすい。「心にじわりと浸透するレコードの音質の魅力を十全に発揮した録音」。編曲(アレンジ)が良いのに加え、モンゴメリーさんの弾くエレキギターの音が、一直線に伸びる`からり´と乾ききった単調な音でなく、含みがあり立体的、陰影のある音。それが「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」した録音の良さに深みをタップリ加え、静かな余韻を感じさせる。素晴らしいエレクトリックギターの音。共演者達のウェス・モンゴメリーさんへの『敬意』を感じさせる伴奏。店主に「このレコードを聴いていると、共演者はモンゴメリーさんのギターを聴きながら、ワクワク、ドキドキながら演奏している感じがするのですが?」と訊いてみた。「ええ、モンゴメリーさんは、楽譜が読めなかったそうです。アドリブで弾くのが上手かったみたいです。聴いていると共演者は、楽譜を見て楽譜通りに演奏しています。(でも、)モンゴメリーさん(の演奏は楽譜と)は違うように聴こえます」。
A面、曲が進むにつれ自然に涙が流れ落ちる。B面はその余韻を引きずったまま静かに曲が流れる。天国に旅立つときに持参したいレコードだ。
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