日本酒 酒徒礼讃 千葉県成田市 純米酒 仁勇(-Jinyu-)・・千葉の酒。飲んべいは飲むべき酒を知る

純米酒 仁勇(-Jinyu-)。徳利は、桃山期古備前懐石「らっきょう徳利」。盆は、江戸明治期「葡萄玉杢(ぶどうたまもく)丸盆」。二点とも、ヤフオク mukashigatarisorekakaraさんより分譲品。

写真はやや重苦しいのですが、味は軽快、軽妙な飲み口。いい酒です。

軽めの酸味が、爽やかな飲み口を演出。それが、この酒の最大の長所。飲み込むと舌の中ほどから喉おくにきめ細かい旨味が広がる。美味い!。抉味(えぐみ)、苦味を感じさせない(ちょっとはあるかな?)。直截に米の旨味を味わせる。米の旨味を表現するために、妙なこだわりとか、技巧、作為といったものが全然、無い。旨味がハッキリ、スッキリ、クッキリしている。

千葉生まれのお酒。意外だ。どうしても、関東圏というとあまりいい酒が醸されないイメージがある。酒の仕込みというと、「寒風、雪片吹きすさぶ山間にポツリと建つ酒蔵でジックリと」といった風景が脳裏をよぎる。そういえば、埼玉県の新座市で仕込まれた酒もなめてはいけないと思ったこともあった。

岩手県の釜石市、マルイチサンパルクという店で972円という価格に魅かれ購入。購入時、五、六本あった。気に入ったので次の次の日にいったら、全て売り切れ。美味い酒は良く売れる。酒徒(飲んべい)は飲むべき酒をよく知っている。買い損ねてしまったでござる。

製造者 鍋店(なべだな)㈱ 千葉県成田市本町338番地 製造所 神崎酒造蔵 千葉県香取郡神崎町神崎本宿1916番地   純米酒 仁勇(-Jinyu-) 972円。