日本酒 酒徒礼讃 岩手県紫波町 純米酒 ひろき・・・岩手一の名酒(おそらく)、いや、フェニックスかも!

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純米酒 ひろき。南部杜氏の力量を見せつける酒。酒盃は、桃山古唐津「奥高麗筒酒盃」。枇杷釉が美しく、形がチャーミングだ。

純米酒 ひろき。米が発酵している時のちょっと饐(す)えて豊穣な香り。酸味は角が立たず柔らかく口中に広がり、頬っぺたの内側を心地よく刺激。大人になっても頬っぺたが落ちそう!。まさか、酒で頬っぺたが落ちそうになるとは!。旨味の輪郭はおぼろげ。酸味と旨味が交互に入れ替わる。喉に最後の一滴を流し込むと酸味と僅かに苦味を残し酒が終わる。そのためか、味が後を引くことなくスッキリとした余韻を感じる。

岩手で一、二を争う酒。対抗一番手は、宮古の「フェニックス」。味の奥行き、陰影では「フェニックス」が上だが・・。きめ細かな酸味はこちらが上手。価格は互角。

岩手県 紫波郡紫波町 宮手字 泉屋敷2-4 廣田酒造 廣田英俊

純米酒 ひろき 1.166円  

2019年 3月 追加 お炬燵(こたつ)で3、4時間ほど瓶ごと暖める、ぬる燗もいい。酸味が立つ!。北の住人には、こんな楽しみもある。なお、ラベルの意匠が変わり、値段が安くなった模様。