オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ DP-770・・`アキュフェーズの音‘というのは存在しない。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ DP-770・・`アキュフェーズの音‘というのは存在しない。

アキュフェーズ・SA-CD/CDプレイヤー・DP-770。150万円ほど。「柔らかい。音が出る前が静かだ」。トレイにCDをそっと置く。そして、CLOSE。CD読み取りをデイスプレイで確認。リモコンのPLAYボタンを押す。暫(しば)しの沈黙。第一音がスピーカー(SP)から放たれた。その瞬間の印象。評価は、同社のセパレート・SA-CD/CDプレイヤー・DP-900/DC-901を③として。

所有欲を満たすゴールド色のトレイ。

帯域の広さ・④、解像力・⑤、音の背景の静けさ・③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・④、中間表現(膨らまず、こもらず)・④、低域表現(締まり)・④、コントラスト・⑤、制動力(歪みがない感じ)・④、透明感・④、繊細性・⑤、質感・密度・⑤、音の輪郭・自然。音の出足・やや早い。音の鮮度・極(極、特、上=DP-900/DC-901、並の評価で)、デザイン・③、音楽の感銘度・⑤ 特長、柔らかく、ピントがシッカリした音。全帯域に渡る音の背景の自然な静けさ、分離感。高域は伸びすぎず、中域はこもり、くすみ、ボケなく、低域は適度に引き締められ、音が弾む。難点、パワーアンプ・A-80同様、聴き始めは、覇気なく、色気なく、生気なく聴こえる。トレイのCLOSEの反応が遅く、CDの読み取りがこれまた遅い。その上、スタートボタンを押して、5秒ほどで音が出る。ちょっと「アレッ、壊れている?。ボタン押してないかな?」と思う。この遅さ、レコードをターンテーブルに載せる`儀式‘と同じと見なした方がいい!?。適性、全ての音楽。、前作のDP-750が、音を際立たせる作為のある煌(きら)びやか、華(はな)やかな音質だった。770は、その音質とは違った方向に仕上げてある。楽器、人の声に近づこうとする音質。かつて、「精巧なサイボーグ、2Hの鉛筆で描かれた細密画」とも揶揄された「冷たい音」は無い。ますます、音質の脚色が取れてきた、原音に近づいてきた。

店主評 「キレイで整理された音です。(DP-900/DC-901が滑(なめ)らかな音質だったが)滑らか過ぎず、引き締められず、安心感がある。色々な音が鳴っている、聴こえてくる…」。

*************

スタートボタンを押して、一音目が出る前に素晴らしい静粛感を感じたのは、音が出るまで時間がかかったためかもしれない。音が出るまで「どんな音?」と期待。ドキドキ、ワクワク、息を呑んで緊張するからね(笑)。

アキュフェーズ・プリアンプ・2120。中古品。コピーの取扱説明書あり。値段はお問い合わせのほど。
レコードが聴くことができる入力ボード付き。