オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フランコ・セルブリン アッコルド その②・・普通に音楽が鳴る。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フランコ・セルブリン アッコルド その②・・普通に音楽が鳴る。

フランコ・セルブリン アッコルド。120万円ほど。「藤井さん。藤井さんは、あまりアッコルドをよく思ってないようですが」。「いいえ、2014年の東京のオーディオ・ショウ。ラックスマンのブースで聴いた時、このスピーカー(SP)にしよう(買いたい)と思いました。ですが、前の店の時は、アッコルドを扱ってなかったでしょう。それで、ブロッドマンになったのですが…」。アキュフェーズ DP/DC-1000もあるので、B&W802D3 prestigeとの比較試聴を実施。

アッコルド。色々と書くネタの多いSPだ。20万から350万クラスのSPまで比較され、それに耐える。やはり、銘品。

比較して聴くと「なんだ。癖のない音質だ」前回のB&W805D3との比較印象がまるで違う。805D3の時は、窓を背にして、今は、店の中央の壁を背にしたSPの位置。ブロッドマンVC1の時もそうだったが、この店、この位置がベストポジション。 B&W802D3 との印象を数値化すると…。帯域の広さ④、解像力③、SN比④、高域表現④、中間表現⑤、低域表現④、制動力⑤、繊細性③、コントラスト③、透明感③、質感・密度⑤、音の輪郭 太い、音質 中庸。特長、曇らず、くすまず、「スッ」と最高域まで伸びる高域、こもらず、膨らまず、痩せない中間帯域の表現、低域は、スピード感に溢(あふ)れ、ヌケが良く、締まり切っている。音の響きのエネルギーが弱音になっても持続。静寂な空間に音が自然に湧き出る。難点、ナシ。適性、全てのジャンル。寸評、僕の理想とするSPのような気が、いや、「だ!!」

「うーん、802D3とこうして比べると、自然に、普通に音楽が聴こえる、いいSPですね!」と僕。「そうでしょう、そうでしょう」と喜々とする店主。802D3は、やはり、ツィーターで音の輪郭を作っている。装飾がある。それが、「ダメ」という事ではないが。

ブロッドマンVC1。僕のも含め、3台の販売実績がある。「アッコルド、この店で売れたことは?」「…ありません」と店主。

ちなみに、以前、アッコルドとブックシェルフ型のB&W805D3との比較を書いた。805D3が「自然」でアッコルドが「作為的」と印象付けている。なんと、いい加減な僕ちゃん。皆様、やはり、試聴は、重要です